群青

ワイルド・スピード MEGA MAXの群青のレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)
3.7
最新作ジェットブレイクのための何度目かの再復習。


今作からワイルドスピードという作品の良さが一気に広まっていったかと思う。
それはつまり、車を使ったチームで一つの目的をやり遂げるという語り口のこと。

それまで個々の作品でしか出てなかったキャラクター達を、その道のプロとして再集結させる、という後付けが見事にプラスに働いている。
個々で活躍していたキャラクター同士が和気藹々とするもんだから楽しくないはずがない。アベンジャーズを先取った語り口だろう。

僕がワイスピが好きなのかも、今作がきっかけ。

しかも今作は後続の作品のような、誰かから任務を頼まれるのではなく、自分たちの自由のために自主的に行っているところもミソだ。ミアも妊娠してファミリー感はいよい一大テーマとなっていく。


そんなチームを追い詰める役にホブスというドウェイン・ジョンソンが演じるこれまた素晴らしいキャラクターも良い。
ドムたちに通じるヤンキー精神を捜査官として体現しており、そして頭も切れる。ついでに吹替は小山力也さん笑
ドムに引けを取らないムキムキマッチョぶりだ笑


極め付けはアクションで、カーレースもあるが白眉となるのがどうやって大金を一気に盗み出すか?という問いに対してこれ以上ない物理的な解決方法をとっているところ笑

それまで入念な下準備を重ねていたが直前のハプニングで計画は一気に暗礁に乗り上げる。
本来なら諦めるが、それをどうにかするのがワイスピ。即興だ!とやるその作戦があまりにもバカバカすぎて、でも絵面も最高だし面白いことこの上ない。

シリーズ通しても上位にはあるレベルのカーアクションだ。

一つだけ苦言を呈するならば、吹替。
このシリーズは吹替が好きなのだが今作のあるキャラを女優の武井咲さんが吹替している。前作の藤井リナに比べたらマシだがそれでもヘタクソ加減は否めない。
声質的には合っているがまだまだ演技スキル不足なのか、セリフの読み方がいかんせんカチカチだ。
そのキャラは後にも出てくるので完結したら再録して欲しい。


最後に今作からラストに次回作に繋がるオマケが付き出した。
いよいよシリーズを続けるための後付けが始まる笑
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