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ヒトラーに盗られたうさぎのericaのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
3.7
世界的絵本作家ジュディス・カーの少女時代が描かれる自伝的小説の映画化。

ドイツで生まれた主人公アンナとその家族は、ヒトラーの迫害から逃れるためにスイスへ亡命し、その後フランス、イギリスと転々と逃亡生活を送ることになる。

なぜならアンナたちはユダヤ人であり、アンナの父親は演劇批評家で新聞やラジオで度々ヒトラーを批判し、目を付けられていたから。
(後に懸賞金まで掛けられることになる…)

慣れない土地で不安を抱えながらも、自分らしさを忘れずに、言語や文化の壁を乗り越えたくましく生きていくアンナの姿に勇気をもらえる。

引越しの度に、"さようなら〇〇。"
とお世話になった家屋や家具、路地にまで挨拶をするアンナがとても可愛らしく微笑ましい🥺

ここ(Filmarks)のあらすじに、"過酷な逃亡生活"とあるけど、正直そこまで過酷ではなかったと思う。
もちろん余裕があったわけではないし、常にヒトラーの影は迫っていたとは思うけど、、

ユダヤ人が他国に亡命、あるいは潜伏して何とか生き延びようとする映画を他にいくつか観てるけど、本作はそういう戦争の悲惨さとか恐ろしい映像が全くないので苦手な人も安心して観れそう。
アンナたちが悲惨な目に遭わなくて本当によかった。。

そして映像がとても綺麗。
個人的にはスイスパートがお気に入り。
長閑で美しい壮大な自然⛰ちょっと『サウンド・オブ・ミュージック』感あったな。
ラクレットチーズ美味しそうすぎた🧀
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