ぜん

シングルマンのぜんのレビュー・感想・評価

シングルマン(2009年製作の映画)
3.9
「恋愛はバスのようなものである。少し待つが待っていたら次が来る」

作中に出てくる言葉であるが私はこの言葉に疑問を持った。そしてこの映画の結末もこの言葉を否定するものであった。

”愛する人が突然目の前からいなくなったら??”

あなたならどう思いますか?

なかなか現実を理解できず、生きる意味を見失ってしまうかもしれません。

この映画は愛する人を失った悲しみから自殺しようと決意した一日を描いたものである。
*ちなみに男女間ではなくゲイの青年と中年の話である。

・水中でもがき苦しむジョージ(主役)
・スローモーションで見える周りの景色や人たち
・死のうとすることで変わる自分の言動や行動

これらがジョージの心を変えていく。しかし…

「全ては在るべきように在る」

本当に好きで大切な人は替えが効かなく一人だけだと思ったので最後に思い出すシーンはそういうことなんだと思いました。

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コリンファースの演技力にはいつも驚かされます。ゲイの役までもここまで演じきるとは…
物語としては単調に感じてしまうかもしれませんが、心理描写が上手く描かれています。

監督がトム・フォードというファッションデザイナーなので、映画中に出てくる小物やファッションにも注目です!!
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