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キャッシュトラックの創のネタバレレビュー・内容・結末

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

またずいぶんおセンチなお話ね。と思ったらフランス映画のリメイクだったのか!納得。というフランス映画に対する偏見を改めて自覚した。

一番最初に観たのがユーモア皆無のジェイソンステイサムだったから、お!お久しぶりですね!!と思った。(セルラー)

悪党か英雄かって聞かれたらまあ悪党であって欲しいよね。ワクワク。なんだかんだ好きなんすよ。と、わざわざ緊急事態宣言明けを待って電車で観に行って本当に良かった。

銃声と音楽の低音と顔面の迫力と。いろんなものがめちゃくちゃお腹とかに響いた。
おセンチな悲しい物語ではあるのだけど、適度にキャラが立った登場人物たちのおかげで良いもの観た感は残る。

謎の美学があるのがすごくフランス映画っぽい。
俺は女と子どもと無関係な人は傷付けない。でもやる時はやる。すごいやる。みたいの。

そらね、自分の仕事が原因で息子を亡くしたら復讐するしかないよね。
FBIにまで目付けられつつ息子にはバレないようにしてるから部下は少数精鋭なんだね。
てか離れて暮らす息子の中ではちゃんとしたお父さんでいたいから絶対に捕まるのは避けたかったんだよね。
だからなんでも用意周到にかつ儲かる仕事をして来たんだよね。
そのためには秘密を知る者は多くない方が良いよね。
だからまさかの休日の俺が出動しなきゃいけなくなったんだよね。
でもまさか自分たち以外にも警備計画バレてるとは思わないよね。
だって結構頑張って準備したもんね。
なんだこのクソみたいな会社は!誰だこんなクソみたいな計画立てたのは!誰の会社だ!どんなポンコツどもだ!ってなるよね。
最初から内通者の存在を疑ってたのは自分も悪党だからだよね。自分ならこうする。って訳ね。
そら目の前に復讐相手がいたら誰のことも積極的に助けないね。
だってポンコツな会社のポンコツな奴らのポンコツな計画のせいで息子は死んだんだもんね。

死線をくぐり抜けて来たこの絆で俺たちはなんだってできる。って全然間違ってないよ。
良い方向に行くことだってできたはずなのにもったいないし、普通の生活してるみたいな顔はしてたけど、やっぱりみんな多かれ少なかれPTSDなんだよね。
今の生活に無いもの求めてしまうのはひとつの病気でもあるよ。
みんなアイツはヤベェ。とか言ってたけどさ、アイツとみんなはそんなに違うの?違うなら何が違うの?家族の有無?そうでもなくない?

かわいそう。
なにこのかわいそ面白いの!
いろいろ足りないからどうとでも想像できて楽しい!!!

みんなキャラが立ってるから死なないでー!!って思ってるのにどんどんあっさり死んじゃう怒涛の展開からの
どうも。不死身のラスボスはやっぱり俺だよ。みたいな最後の駆け足感も、フフフ…。ってなって良かった。

そんなに気軽に繰り返しみたい訳じゃないけど、やっぱり音の迫力が映画!って感じだったから近所の映画館でやってたらあと3回ぐらいは観たかったな。残念。





メモ
まつ毛まで上げて出かけたのは久々のお前との遠出が楽しみだったからじゃないんだ。ごめんね。
普通にハゲ悪党大暴れのバイオレンスアクションへの期待の表れだったんだ。本当ごめん。
って思ったけど、正さなくて良い誤解もあるからそこは訂正しなかった。
創