けんたろう

女は女であるのけんたろうのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
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原題の並びが小洒落ているおはなし。


シュールなギャグに、映画の小ネタなど、仕掛けられたギャグのおそらく全てが笑える。
僕はゴダールのセンスにどハマりしてしまった。

また、素直になれずに拗らせ続ける男女がおもしろ可笑しく描かれているため、彼らの愛情表現は、ストレートなものより受け入れやすいだけでなく、観ていて楽しいものにまで発展している。
さらにオープニングをはじめ、文字や音楽を使った映像は、やはり他作品同様、洒落ていて見応えがある。
何度も言うが、僕はゴダールのセンスにハマってしまった。


だがこの映画においては、なんと言ってもアンナ・カリーナだろう。
彼女が可愛いことは無論言うまでもないが、本作においては言うまでもある。プリプリ感、女の子感としか表現できない柄の似合いようがすさまじく、彼女以外のキャスティングはとても想像できないのだ。


この惹かれて笑えるゴダールのコメディは、僕にとってはまさに新感覚。最近観た中では最も面白かった。