アネモネ

激怒のアネモネのレビュー・感想・評価

激怒(2022年製作の映画)
3.5
トンネルを抜けたら、そこはディストピアだった!
まさに今の社会を凝縮した街、富士見町!
アナウンスと目。
ほんと今の日本の怖い部分。
正しいと主張する声が大きくなればなるほど、気がつくと自然にその大きな声に飲み込まれる世の中。
偏った意見でも、声が、圧がつよければ
主張する方も受ける報告も「正しいと思い込む」社会。 
いや、「仕方ないと思っちゃう」かな。
履き違えた正義ほどタチの悪いものはなーい!
あと、言い方変えれば回避できる悪行って風潮作ったのは自民党だよねー!と改めて怒りが湧いてきたのでした。
監督が重きを置いたのは、こんな社会の歪みへの怒りかと。

私には深間刑事がキレるのが遅すぎると思ってしまいました。
それくらい米国の安定剤は強いのか。
だとすると、あの常飲していた薬が1番怖いわ。


悪代官が乳はみ出し女子を左右に設置したりするのはザ・インディペンデント映画っぽく意識したからなのかな?
気になったのは、
夜の場面なのに移動したら昼だった事と、ウォーボーイズのような口縫いをほどいて普通に喋る事と、深間刑事が胸撃たれたのにそこはグロ描写なく歩いて屋上行ける事(ちゃんと背中にも血の跡はあるけど)。

でも、そんなのふっとぶくらいの「激怒」感情に満足でした。


ただ、後悔としては哭悲の前に観たかったです…
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