snatch

兎たちの暴走のsnatchのレビュー・感想・評価

兎たちの暴走(2020年製作の映画)
3.8
ワケありの子や母親が出てきて、添うのは無理かなと思っていたら、徐々に捕まっていた

ここに映し出される17、8歳の悩みと同じ思いをしている子はどこにもいるはず
それを描写する映像や変化が安易ではない
映し方や光りに拘りながらの映像に主人公のこころの不安を見て気が遠くなるような瞬間が私にはありました

思うようにいかない人間関係や、うまくいかない親友と放送室であの衝突を起こさせ、彼女たちの感情を放出させるのも巧いなあと思いました。それでも、簡単にはうまくいかないところも

普通の母親とは違う雰囲気の女性と一緒にいるあの夜の楽しさ

あの母親にのめり込んでいく淋しくて仕方がなかった主人公の止まらない愛情表現、それが狂いだす流れにも無理を感じなかった
対してずっと変わらぬ母親の子供っぽさ。でも最後にあの言葉を吐き出させた

あと、美しくても哀しみいっぱいの女子高生ユエユエの父親、恐怖っ!この小柄な俳優さんヤバいっしょ!

そして、ヤクザあるあるがちょっとつまんないなあと思ったら、実際にあった事件をベースに書いた脚本だったんですね🫢

オープニングの映像と字幕の出し方も、デビュー作とは言え、もう堂々とした映画だった。⭐️評価少ないんですが、次作も期待します!
snatch

snatch