広島カップ

ボブという名の猫2 幸せのギフトの広島カップのレビュー・感想・評価

3.8
この猫は貧乏を理解している。腹ペコの人間の気持ちが解る基本的には野良ちゃんなのだと思う。
世間の他の猫ちゃんの事は良く知らないけれど少なくとも本作の茶トラのボブ君は、主人公が生きるのに苦労している事に気づいていて寄り添っている事が伝わって来る。

長いシッポを振り振りしながら、売れないストリートミュージシャンに寄り添い「お前の為に招き猫になってやろうじゃないの。その代わり夜は安くてもいいから缶詰をよろしくな。いつかは成功してくれよな」と主人公の肩の上に居場所を見つけていると思う。

彼の可愛さに釣られて「いなばのチャオちゅーるを毎日お腹いっぱい食べさせるからウチに来ない?」という人間が仮に現れたとしても、決して浮気などしない男気のある猫だと思う。
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