茶一郎

エスター ファースト・キルの茶一郎のレビュー・感想・評価

3.8
 「はじめて の さつじん」と言うもんだからエスターのオリジンだと思っていたが『エスター』の前日譚に落ち着き、前作同様、「This is サイコーにちょうどいい」一本のスリラー映画としてまとまっていて好感が持てる。
 前作の立場反転でサイコパス悪役をジャウム・コレット=セラ的孤立させ、「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」よろしく、もっとヤバい悪役を用意して対決をさせる「エスター」蠱毒の完成。
 主人公となったエスターと父親の関係性、ブランドン・クローネンバーグ作品常連の撮影監督カリム・ハッセンの寒々しい映像が魅力的だった。

■ 動画「2023年春ホラー特集」にて取り扱い!
https://youtu.be/QY4jnoZsueQ
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