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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたちのlololoのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃかっこいい、スタントウーマンたちの歴史と今。命懸けな仕事だとは想像してたけど、こうやって彼女たちの口から、楽しさや苦しさ、何もかもを上回る魅力を語られると、本当に惚れ惚れしてしまう。仲間の死を思い出して涙したり、カースタントがうまく出来てはしゃいだり、スタントウーマンたちの“人間らしさ”を見ることができてよかった。
「俳優の代理として、彼女のためにかっこよくなくちゃね」
「女の子としてではなく、プロとして尊敬されたい」
という心意気もかっこいい。

そして、先駆者たちの「まだスタンドをやりたい」「若い子たちと張り合いたい」という情熱が、この仕事の素晴らしさを何よりも物語っている。
もうスタントができない、と涙する先輩に、「あなたは歴史の一部よ、みんなの憧れよ。高い所から飛び降りる映像を見せて思い出させてあげましょうか」と励ます若いスタントウーマンがいる、という事実が、この仕事の良さそのものだと思った。高い身体能力と自分を奮い立たせるメンタル、そして仲間の命も含めて守ろうとする意識。すごい仕事だ。。。
今までは、裏方という印象が強い仕事だったし、これからも“代役である”という点は変わらないんだろうけど、性別や人種に問われない正当な評価と安全な環境で、思いきりものすごいアクションを出来る業界になって欲しいなぁ。
(どんなメディアでも、金儲けになると知って商売目当ての人が寄ってくると途端にロクなことにならないのは同じだなぁ〜)

ちょうど、少し前に「落下の王国」を見たので、スタントをする人たちのことに想いを馳せる機会が多くて、映画を見る視点がまた増えた。あんな昔から、スタントという仕事が存在してたんだなあ。
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