このレビューはネタバレを含みます
いわゆるオシャレキラキラハイグレード教育な北欧とは真逆の、労働者である男女の恋模様のような人生の交差点。
この作品に高得点つけられる人って、監督のファンか映画通か、この作品を好きでいるのが好きな人なのではと思う。自分はそこまで刺さらなかった。空気感は嫌いじゃないし、沈黙の気まずさや言葉数が少ないことについては違和感ない。でも大好きかと言われると難しい。
ちょうど本作見る前に『ポトフ 美食家と料理人』を見てて、そちらも確かに本作と同じく「愛を語る場面は少ないけど行動で愛の存在を表現してる」ってコンセプトだった。で、正直『ポトフ』の方がそれが上手かったと感じた。
自分はフィンランド映画(と言っていいのかな)の『コンパートメントNo.6』が大好きで、あんな感じなのかな?と思ってたけど、なんというか「この人たちどうしてお互いに惹かれたんだ?」という疑問が払拭されず…。
例えば、家族のほとんどをアルコール中毒で亡くした女性が「君のために禁酒した」って言葉だけでそんなに喜べるもんかねぇ、とか。
後半のちょっとチグハグなシュールなセリフの応酬(病院での、彼の下の名前を知らないの→ご関係は?→妹ですとか、電話が鳴った時に犬に「出て」って言うとか)がもっと前半から飛ばしてたら印象違ったかもしれない。
白いアスパラガス食べたくなった。