もじゃ

劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産のもじゃのレビュー・感想・評価

3.5
「敵の大将の顔を見れば次の作戦も建てられるというものさ」

Gレコ劇場版5連作の3番目。宇宙に出たベルリは世界の仕組みを知ることができるか?

折返しの3作目。映画化で随分わかり易くなったものの、勢力が多く複雑になった。アメリア軍、その中で独立した主人公一行、キャピタルアーミー、ドレッド艦隊。これらが絡まり合って敵対したり味方になったり。さらに専門用語も多く大変。
簡単に言えば月も地球もお互いを恐れて中間で会ってみたけど戦うお話だと言えるか。過去のガンダム作品から言えばエゥーゴとティターンズが争いつつアクシズと出会ったみたいな。
難解なんだけれど、富野作品信者にはこれを読み解くのが信仰である、みたいな。
1作目でラライアは低酸素症により知能を失うけど、月に近づくほどそれを取り戻す。これは視聴者も主人公も徐々に世界を知っていく過程にリンクする。随分ブラックな暗喩だけど。

今作の作りとして、各勢力が会して複雑さを示す序盤、主人公達が月を目指す決意を転機として中盤では道中の葛藤を描き、進行を阻むトワサンガの軍との闘いが終盤。
キャラクターやモビルスーツも数が多い。好きなのはミック・ジャックとその登場機ヘカテーかな。

話がとっ散らかったような、方向が見えたような作品。
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