たにたに

ハウス・オブ・グッチのたにたにのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
4.0
【グッチ帝国】2022年8本目

約3時間、グッチ一族経営の権力争いと破滅を描く。

◉マウリツィオとパトリツィアの出会い

パーティーで出会った2人。
奥手ぽいマウリツィオに積極的にアタックするパトリツィア。
マウリツィオ父の言うように、大抵の女性はグッチブランドという金目当てに寄ってくる。しかし、パトリツィアの愛は本物だったと言えよう。
「Sweet Dreams」が耳に残る。


◉パトリツィアの変貌ぶり

マウリツィオとの結婚により、グッチ一族の仲間入りを果たした。彼の経営能力や積極性をフォローする形で、彼女はグッチの中で存在感を表す。
マウリツィオの父ロドルフォはあまり前向きではなかったが、叔父であるアルドはこの夫婦に協力体制となり、権力を自らのものにして行く。
その内、パトリツィアは自身の権力に陶酔し、労働者階級で働いてきた過去の自分を捨て去った。グッチの経営成功のために、パオロに目をつけ、ドロドロの展開となる。

マウリツィオはそんな変貌した彼女に、愛情を感じることができなくなり、突き放すこととなる。パトリツィアの愛憎と嫉妬が爆発し、あってはならない結末が訪れることとなる。

レディガガの素晴らしき演技と、
バカ息子パオロを演じたジャレッド・レトのカメレオン俳優ぶりに感動する。
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