かえるのエリー

地獄の花園のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

地獄の花園(2021年製作の映画)
3.7
ドラマ「ブラッシュアップライフ」以来、すっかりバカリズムの脚本を求めている自分がいる。80年代の荒れた学校に在籍していた自分は、ヤンキーはリアルライフで十分見たので興味はなく、映画にドラマにヤンキーモノは避けてきたけど、バカリズム物なら、と再生ポチリ。

事前情報でエンケンの風貌の破壊力は知っていたが、いやぁ〜、その他メンツも最高だわ!



以下ネタバレ感想



OLの派閥をヤンキーのそれに例える目線が面白い。OLの制服を学生服に見立て、刺繍入りのヤンキー装束が出来上がり。そんな中で「換気扇消しといて」「ゴミの分別が違う」などとOLの日常がゆる〜い感じで挟まれているバカリズムらしさ。ほんと、彼って女装でもして女の世界に潜り込んでるのでは⁉︎(笑) ゼリーのくだりとか、上手いよね〜。

エンケンが抱える三銃士の面々もバカウケだったが、鬼丸を演じる小池栄子、鬼滅に出てきそうな妖艶さが素晴らしい! そこがMAXと思いきや、初代OL室井滋って! OLの所作を叩き込む老婆がツボだわ〜。そして是非キャスト欄に大西礼芳も載せてほしい。

彼氏が欲しい普通のOLが勝手に紛争に巻き込まれて最強になった後の落とし所も良く、お気軽に観るにはピッタリの一作だった。