Melko

ある用務員のMelkoのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
3.5
「私にはこんなもの、必要ない」

ううーん非常に惜しい!
コレは全然2時間超えでも見れたなー私は!90分だとキャラ描写が足りなさすぎて超もったいなかった…!!

尺の中に合わせるように、
学校の中、何組かの殺し屋、証拠を残さぬよう皆殺し、
と、納得のいく展開と状況の説明を、やたら滑舌のいい万能キャラ本田が余すところなく全部説明してくれるおかげで、見ていて無理やり感は全く感じないものの、
アクション、ガンアクション、人物同士のやり取り等、全てが少しずつ物足りない感があった。

用務員 深見は仏頂面のクールキャラなのかと思ったら、意外と情に厚く、小さなことで動揺する節もあり、拍子抜け。笑
そんな深見に守られる唯は演技が若干棒なのもあり、守りたくなる要素が弱め。個人的には笑顔が可愛い女の子だったら良かったなー。

そんな、逃げ惑い追い込まれる2人が地味な一方で、襲いかかってくる殺し屋達のキャラはコッテリ濃いめ。爪痕を残すべく役者も楽しんで演じてる感が伝わってくる。
特にその中でもやはり強烈なインパクトだったのは、後に「べいびーわるきゅーれ」にて似たキャラで復活するリカ&シホのJKコンビ。威嚇しながらのリカの銃撃と冷静なシホの肉弾戦は、もうほぼマヒロとチサトのまんま。笑

演技的なMVPは1人だけ明らかに雰囲気の違ってた本田役の前野朋哉。腰から銃を出すシーンは若干もたついてたように見えたが。笑

肝心の用務員 深見役 福士誠治は、角度によって高橋一生にも高橋克典のようにも見える、不思議な顔立ち。特技がけん玉、趣味がギター・ピアノとのことで、アクションが結びつかん。。!よく頑張った!が、アクション頑張ったせいか、セリフが所々芝居くさくなってたのはちょっと気になった。

あと、要所で何回か、ゴジラの登場音みたいな音楽が流れるのも気になった笑

主人公にラストのあのセリフを言わせたいがために作ったんでしょ〜?と思っちゃうキザな幕切れ。
でもこういう無骨なアクション邦画はどんどん出てきてほしい!応援したい!
Melko

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