SAKUMATHENERD

アクアマン/失われた王国のSAKUMATHENERDのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

DCEU締めとなる最終作、モモアマン2作目!
それ以上にジェームズ・ワンのファンとして今作鑑賞を待ち望んでおりました。

SNSの普及で俳優陣のスキャンダルによるキャンセルは米国では日常茶飯事に目にするようになりました。例に漏れず、ジョニデvsアンバー・ハードの一件で割りを食っている今作ですが、
その影響を感じさせない程にアンバーが出ておりびっくりました笑
悔しいですがその容姿の麗しさからくるわかりやすく絵になる力は認めざるを得ないですね。
可愛いは正義とはこのことでしょうか、?
ぬぅ解せぬ、
彼女はあの一件の後にも関わらずこれほどシーンを与えられておきながら、なぜワーナーに訴訟を起こせたのか?理解出来ないですね。予想に反して活躍していました。

外野話はさておき、
内容はモリモリで
ワン氏の作品ではお馴染みもはやワン氏の愛人といっても過言ではないパトリック・ウィルソン演じるオームとモモアマンのブロマンスを主軸に
砂漠、巨大生物島での冒険活劇から
呪いの矛にまつわる"失われた王国"周りのホラーテイストなシーンに至るまで、
多ジャンルをあくまでアクションで語りながら横断していくスタイルは流石ワン氏です。

正直、真新しいアクションシーンが観られず残念でしたが、
今作では
多方面に多様化されたキモキモクリーチャーズに釘付けになりました。
海中でのタコ怪獣、巨大島でのデカバッタ、食肉植物、
位置情報伝達タコT.O.P.O君、砂漠の牢獄のミイラ門番とエイリアン馬、
失われた王国ネクロスのゾンビ怪兵隊等々....
全部あげたらキリがありませんがそれぞれ違ったベクトルのキモさに魅了されました。
要所でお下劣描写も見られ、
ゲロぶっかけならぬションベンぶっかけや、
まさかのゴキブリイートシーンがオチにまで用いられるなど超大作3作目ということもあり今作では遊びを見せてくるワン氏の余裕まで感じられました。

ただ懸念として、話運びが駆け足で良く言えばテンポが良いですが、悪く言えば各シークエンスの描写が軽く雑になっている感じがし無くもなかったという点が気になりました。
なんというかシーンの繋ぎが細やかじゃないところが逆に目につきダイジェスト感がある所とそうでない所に差を感じましたね。
特に、最終決戦に出てくるラスボス含め呪いの矛の要素とブラックマンタの復讐話の帰着が絶妙に噛み合ってなかった感は否めなかったです。
あの戦闘シーンでの一度オームに取り憑くプロット上の裏切りを作りたかったはわかりますが、、
もっとわかりやすく復讐を名目にマンタとアイツをシンクロさせても良かったですし、
最後にアイツがオームに取り憑くのであればモモアマンとのブロマンスの道中で葛藤なり描写してくれた方が流れとしては自然だったと思います。そうしたらあまりにもソーとロキ過ぎるのでこのバランスになったと考えたら仕方ない気もしますが...

ロキとソーやった後に
ラストには、ブラックパンサーとアイアンマンを2枚重ねで行くんかい!
拡張されたならず者が集う海底世界も
SWの酒場やないかい!しきってる奴ももろジャバズ・ハットやないかい!
既視感しかなく
それやるんだったらMCUで良いじゃないですかというのが正直な所です。
それなら私だってゴキブリバーガー喰らいますわ、、

総じて、ワン氏のベストとは断じて言えない、かなりな投げやり感が垣間見え、不満の残る作品ではありましたが、
要素モリモリ且つ要所でワン氏の悪趣味心が垣間見える楽しい映画にはなっていました。
DCUに移行してのモモアマン及びワン氏の同行は如何に!?
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