みかん

Endless SHOCKのみかんのレビュー・感想・評価

Endless SHOCK(2021年製作の映画)
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(*本作はミュージカル作品をスクリーン用に編集されたものなので、映画作品として評価が難しくスコアはつけていません。相変わらず興奮のあまり長文ご容赦ください><)


堂本光一さん主演ミュージカル、「Endless SHOCK」をスクリーンで初観賞してきました!
日本一チケットが取れない舞台と言われているシリーズですし、以前からかなり気になっていたので今回のスクリーン上映を楽しみにしていました。
SHOCKシリーズは昨年20周年を迎えたそうですが、昨年はコロナの影響で途中打ち切りとなったこともあり、制約がある中でもエンターテイメントを届けたいという想いのもと、今回のスクリーン上映が決まったそうです。

宝塚や劇団四季をはじめ、ミュージカルや演劇舞台は規模は様々これまでも何度か観賞したことがありますが、役者さんの生の演技や歌が楽しめるエンターテイメントとして、毎回とってもわくわくドキドキします。
あの幕が上がる瞬間がたまらないです。
映画や音楽LIVEなどの体感するエンタメが大好きなのですが、舞台やミュージカルもそれらとはまた違った臨場感があって、役者の本気の熱量に触れらる贅沢な時間だなと感じます。
今回はスクリーン越しではありましたが、そんなキラキラした世界を存分に堪能できました!

ストーリーは断片的にしか知らなかったので、結末にはびっくりしました。
きらびやかなイメージが先行して、ストーリーも明るいハッピーエンドを想像していただけに。
あのテレビで良く見る"階段落ち"にこう繋がるのか!ってのも結構衝撃で。
劇中、歌もですが、多様な演出がシーン毎に激しく切り替わり、飽きることなく最後まで楽しめました。
劇中劇として、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」と「リチャード三世」が演じらていましたが、主演二人の狂気じみた憎しみや絶望がひしひし伝わってきて、ゾクゾクしっぱなしで思わずのめり込んじゃいました。
シェイクスピアについて詳しいわけじゃないので、このあたりのシーンは視点が切り替わったりがちょっと理解が追いきれなかった感じだったので、もう一度ちゃんと見たいな。
光一さんの激情に駆られた演技には、KinKi Kidsとしての彼とのギャップに驚きです。
KinKi Kidsが好きで彼らの番組を見たり曲を聞いたりもよくしていますが、それぞれの個々の活動までは追っていなかったので、こんな表情や迫力ある声、初めて聞きました。。。
こんな機会ですが、見てよかった!
だいぶ前に、SHOCKの舞台裏を取り上げた番組で見た、殺陣からの階段落ちのシーンをやり遂げた光一さんが息絶え絶えでスタッフに担がれていく姿が今でも忘れられません。
彼がこの作品に全身全霊で挑んでいて、生命燃やしてる姿が主人公とリンクして、より気持ちが引っ張られる。
スクリーン越しでそうなんだから、生で見たら熱量をより感じられるんだろうな。
ライバル役は上田竜也さんが好演されていましたが、いや、彼も歌が上手くて驚きました。
彼がソロで歌っていた「Put your hands up」って曲がめちゃめちゃかっこよかった。
個人的に、二人とも舞台人としては若干声が弱いかもって思うところが無くもなかった。
KinKi聴いてても思うけど、光一さんの歌声ってかなり好きなんです。
剛さんの影に隠れがちですが、光一さんもめちゃめちゃ歌上手いと思います。
ただ、声にクセというか特徴あるから、演技になるとそこがちょっと気になっちゃうのかも。
だけど、伸びがあり響くところは本当に上手い。
あと、梅田彩佳さんは抜群に歌上手いし、美しいし、可愛いかった~!
華やかなショーの中で皆キラキラしてる。
キャスト陣の重層的なハーモニーもめちゃめちゃ素敵でした。
うーん、自分の語彙力足りなすぎて上手く表現できないのが悔しい。。。

あと、演出の中でも特に興奮したのはなんといってもフライング!
特に空中の梯子を伝って2階席に降り立つシーンはたまらなくかっこよかった。
腕の力だけで飛ぶリボンフライングも力強い美しさで、惚れ惚れ。
調べたら、手かけ・ラダー・1点吊り・リボン・傘と、様々なフライングを披露されてました。
これは生で見たいわ~!

語り尽きないですが、なかなか味わえない濃密な3時間でした。
思わずパンフレット買っちゃいました。
ミュージカルって見る人を選ぶと思いますが、こんなエンターテイメントの形もあるんだって思わせてくれる。
劇中何度も伝えられていた、"Show must go on"。
その言葉を希望として、いろんな事が失われたり変わってしまうこの時代に、再び前に進む勇気を与えてくれる。
そんな作品でした。
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