塚原直彦

ピノキオの塚原直彦のレビュー・感想・評価

ピノキオ(2022年製作の映画)
3.6
ディズニーの傑作古典を最新技術で実写へとリメイクの最新作。
ピノキオ×トム・ハンクスと力の入れようは明らかだが、コロナ禍の影響をもろに受けディズニー+による限定配信へ。

観る前は流石にゴツ過ぎるのでは…と思っていたトム版ゼペットも、彼本来の久しぶりの好い人オーラ全開キャラで違和感はそこまでナシ。
これでもかとディズニー小ネタも多く、過剰なまでのサービスっぷりは好みが分かれるあたり。
問題のブルーフェアリーもオリジナル版を知らなければ…という気もするが果たしてそんな人がいるのかどうか?

だが何より一番のモヤモヤポイントは、CGによるピノキオ描写の相性が良くなかった点。
木製人形としての質感やぎこちなさを表現しようと思えば思うほど嘘臭く映り、この作品のテーマであるはずの大事な愛と心を失ってしまった感は強い。
塚原直彦

塚原直彦