塚原直彦

シャドウ・イン・クラウドの塚原直彦のレビュー・感想・評価

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)
3.8
とある極秘任務を遂行すべく爆撃機に乗り込んだ一人の女性大尉が、空の上で謎の生物とタイマンする…
という80年代のノリ?すら感じるB級全開の香ばしさ、しかもそのヒロインを演じるのがクロエ・グレース・モレッツならば映画ファンは観るのは宿命。

どう見ても彼女が戦っているのはモンスターではなく低予算というのは明らかで、前半はほぼ彼女の一人芝居。
だが女性監督らしいジェンダー問題もしっかりと刻まれ、単なるおバカ映画には落とし込まなかった点は◎
肝となるクリーチャー描写も明るい画面上でハッキリと見せてくれて爽快。

この題材で上映時間をダラダラと引き伸ばさず、わずか82分に抑えたあたりも高評価。
みんなであーだこーだとツッコミながらも楽しんで観れる、こういうポップコーンムービーがもっと沢山生まれるべき。
塚原直彦

塚原直彦