塚原直彦さんの映画レビュー・感想・評価

塚原直彦

塚原直彦

劇団モンキー☆チョップ主宰してます。
映画トークイベント【ホボホボ映画同好会】も定期開催中。
映画と海外ドラマに日々生かされております。
Twitter @monkeychop_0903

映画(166)
ドラマ(0)

空気人形(2009年製作の映画)

3.7

是枝監督にしては珍しく原作ありの映画化。
でもそこはさすが至るところに是枝節が。

物語は明らかにファンタジーなのに、しっかり地に足のついたリアルな余韻。
板尾さん演じる秀雄がクライマックスに叫ぶ台詞
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パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年製作の映画)

4.0

人を恨み、憎しむ気持ちは分かる。

だけど歯を食い縛ってでもそこから先に進まないと。
差別や偏見、怒りと悲しみの連鎖とどう向き合いどう断ち切るべきなのか。
そんな誰しも答えに悩み迷うが、最も大事な事を
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羊の木(2018年製作の映画)

3.9

よい意味で無個性がハマる(それこそが個性だが)錦戸くんと、何を考えてるのか分からない役を演じさせたらピカイチの松田龍平くんを軸に周りのキャストも抜群。
その分、他のキャラクターももう少し掘り下げて観て
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.0

様々なシリアスな問題を軽妙かつユニークに落とし込み、献身的な愛を綴った傑作。

見飽きたエンドロールでのご本人登場写真にも訳あってこれまでで一番グッと感動。
そしてゾーイ・カザンはやはりとてつもなくキ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

わずか65分で見事天国と地獄を魅せてくれるクレイアニメ。
それ特有の動きのぎこち無さにまた物語上意味がある(はず)。

とあるキャラがクライマックスみせる男前過ぎる行動には涙腺崩壊。
意外な配役の日本
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.7

ワンアイディアのみで突っ切った感がなくもないが、90分という尺もあってお手軽でポップなシュチュエーションホラー。

役者陣もこぞって良く、今回もさすがのエミリー・ブラントの鬼気迫る演技のおかげで安いB
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

前半は「子供は親の所有物ではない」という問題がチラチラと頭を過り、乗れない瞬間が多々あるが勢いが出るのは物語後半。
特にクライマックスのまさに手に汗握るレスリングシーンは圧巻。

CGに頼らずごまかし
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

まず油絵を動かすという信じられないクオリティにただただ驚愕。

間違いなくそれだけでお釣りが来るほどの作品だが、様々な彼の名画のカットが自然に取り込まれていて最早涙。
とにかく知れば知るほどこの映画の
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.5

行き当たりばったりで荒唐無稽過ぎる脚本だが、ここまでバカバカしければ無問題でしょう。

なぜ今さら昔のゲームの実写化?とは思うが、ロック様というスーパースターの為にこの映画を作ったと思えばすべて納得。
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

『愛、アムール』からもう5年ぶりのハネケ監督の最新作。
この皮肉ったタイトルからして、ファンならもうたまらないです。

ハネケ作品にとうとうスマホが!という驚きもあり、要所要所は現代にブラッシュアップ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.3

極めて演劇的な展開にプレイヤー、制作サイド両方の熱がストレートに観客に伝わってくる稀有な傑作。

絶妙に計算された違和感の演出と伏線回収に嫌味がなく、考えれば考えるほど緻密に練られた脚本。

色々と騒
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.8

タイトル通り、主人公は夢を実現させるには困難な状態。
そんなシリアス一辺倒になりそうな所を敢えて明るいタッチに描き出す。
悪人もほぼ描かれず違和感を覚えたが、それもこれも主人公の前向きな姿勢故に見えて
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.9

冒頭から『ハードコア』なFPSで『アトミックブロンド』ばりのアクションにストーリーは『ニキータ』のオイシイ所取り。

特にクライマックスは、カメラワークこれ一体どうなってるの??と開いた口が塞がりませ
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

ソダーバーグ復帰一発目。
いい意味でゆる~いオーシャンズ11。
こういう映画が好きなのねやはり。

オーシャンズ程かっこよくはないけど(というかむしろ真逆)個人的にはこちらの方が泥臭くて好みです。
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

体感的にはファニーゲームよりも後味悪し(あれはまだ後半にエンタメ要素があった)。。
呪いという概念に対し説明も解明もせずに物語が進行したり、あまりに理不尽過ぎる展開には間違いなく賛否別れるところだが作
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火花(2017年製作の映画)

3.6

この物語は主役二人の相性に全てがかかっていると言っても過言ではないが、菅田&桐谷コンビは想像以上にピッタリで安心。

原作も漫画も映画も大好きだが、やはり共通して最後のスパークスの漫才は泣いちゃいます
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

セントラル・インテリジェンスに続き、ドウェインとケヴィンコンビって相性良過ぎません?
そこにジャック・ブラックが加わればもう勝ったも同然な作品。

しかも単なるザッツエンターテイメントに留めさせず、少
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.9

前作からマッカーリー監督が続投し、やや渋味を増したストーリーも完全に地続き。
なのでローグ・ネイション鑑賞は必須。

昔の香港映画ばりに台本を書きながら撮影も同時進行という超大作にしては考えられない手
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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.7

オープニングからグイグイと惹き付けてやまない演出はさすがのレフン監督。

ショースタイル(実際に劇場を使っている)という語り口によってテンポよく彼の暴力性が提示され、不謹慎だがこれがとにかく笑える程面
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.7

毎回ほっこりと人情話に着地する、一昔前の探偵ドラマを意識した大好きなシリーズの第三作。
なのだが、あまり前回が記憶にないと思ったら前作は四年も前なのか。

今回も主役二人の心地よい温度差に笑いつつ、ラ
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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.0

地方都市特有の静かな閉塞感。
韓国映画に勝るとも劣らない日本発のノワール映画の傑作。

キャスト全員がとにかく素晴らしいが、個人的には桐谷くんがこれまでのベストアクト。
しかし今作のMVPは盤若さんか
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.9

難解過ぎるとよく言われるが、むしろ今の映画に比べればよっぽど親切な作りかと。

すべての謎に気付ければ、とてもはかなく切なく男前な物語。
不穏に流れる空気が何故かたまらなく心地よく、何年かに一度見返し
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

米露諜報員達による裏のかきあいのもぐら叩きゲーム。
ド派手ではないが説得力ある脇役達もよい。

作品的な推しポイントは文字通り体当たり演技のジェニファー・ローレンスのセクシーなあれやこれやなのだろうが
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

毎度高クオリティな作品連発のライカスタジオ最新作。

ストーリーそのものは普遍的だが日本へのリスペクト、物語のオチの付け方、悪の裁き方と赦し方、ストップモーションアニメとCGの見事な融合等ほぼ完璧。
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

米国史上最大と言われる暴動真っ只中のデトロイトの緊張感と嫌悪感を疑似体験。
お前ならどうする?と問われている居心地の悪さすらも感じる秀作。

どこか幼さを残しつつも狂気的なビジュアルをもったウィル・ポ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.8

恐竜達はみな純粋でどこか愛らしく、人間らは恐ろしく不純で醜い。
そんなシリーズ通したテーマが強調された今作。

正直ストーリーはロストワールドの焼き直し感がなくはないが、そこは新たにJ・A・バヨナ監督
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ダークタワー(2017年製作の映画)

3.1

何なんだこの原作を読まずとも分かる凄まじいダイジェスト感は。。
こういうのこそ海外ドラマでじっくりしっかり観たかった。

しかしキング原作によく出てくる超能力(シャイン)はこの為だったのかとファンには
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.7

最強の再現ドラマがここに誕生。
近頃はエンドロールでご本人の写真等が出てくる事はよくあるが、今回はすべて本人達に演じさせよう!という中々とんでもない企画。

映画としては実はかなりアンバランスなのだが
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.7

タイトルからは想像できない、かなりぶっ飛んだカルトムービー。

間違いなく好き嫌い別れるだろうが、この難しい内容をここまで見事にビジュアル化したことにまず驚き。
圧倒的な没入感なので家で観るときは部屋
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.4

ファンタジー満載のCG描写は山崎監督の十八番感あってさすが(既視感はバリバリ)。

だが肝心の中身は間延びした演出も続き、時代背景も分かりずらくもう少し詰められたのでは。。

相変わらず田中泯さんの説
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.1

是枝監督作品の中では個人的に今作がベスト。

当時この映画で初めて是枝監督を知り衝撃を受けた。
リアル過ぎる台詞、間、空気に呑まれあっという間の二時間。
誰もがこの家族に出会ったことなどないのに、各々
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.2

前作も十分よかったが今作はそれを見事に越えた!
相変わらず上品なコメディセンスと、キレイに伏線を回収しつつ進むクライマックスのアクションに拍手。

パディントンの声優役のベン・ウィショーは相変わらずピ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

前回よりも更に何でもアリに、大オチもいよいよそこまでやったかと最早感動。

ある意味映画としてはギリギリなラインなので、好き嫌いはあるかもだが俺ちゃんはそんなことすら気にしていないはず!

ライアン自
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

冒頭から気の効いた演出が心地よくニクい。
クリエイターには、いやどんな人間にも「前向きであり続ける事」以外はほとんど何もいらないのだと気付かされてしまう。

登場人物たち全てに愛があるのも微笑ましい。
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幕が上がる(2015年製作の映画)

3.8

ももクロが見事オーラを消し、ごくごく普通の高校演劇部員に。
それが上演時間と共に人間、女優へとリアルに成長していく瞬間が眩しい。

その分本広監督のいつものお遊び演出や、ムロさんのラフさが今回は浮いて
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.7

レオンも好きだが、こっちもとても好き。
久しぶりに観たらだいぶ印象が違って実は優しさの物語でした。

ハードボイルドながらも美しく成長するニキータ。
しかしこの映画はマルコの愛情に全てもっていかれます
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