塚原直彦さんの映画レビュー・感想・評価

塚原直彦

塚原直彦

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.1

元はイラスト投稿サイト「pixiv」に投稿され、そこから書籍化を経てここに来てまさかの映画化。
個人的にも愛読していたが、作中扱うテーマが【映画マニアによる映画制作】なだけにその高過ぎるハードルを越え
>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.9

新作ディズニーの舞台は『リメンバー・ミー』のメキシコより更に南下したコロンビア。
初のメガネっ子ヒロインもキュートかつ新鮮で(それもようやくといった辺りだが)どこか漫画的で親近感は大。

花弁一枚一枚
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

元は『サタデー・ナイト・ライブ』のライターとして活躍、近年では切れ味鋭い社会派ブラックコメディを得意とするアダム・マッケイの最新作。
Netflix配給らしい(制作は別だが)潤沢な予算による超豪華キャ
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.1

待ってました我らがオタク監督、エドガー・ライトの最新作。
飛ぶ鳥を落とす勢いの若手女優二人を主演に迎え、これまでとは趣の違うどシリアスなサイコロジカルホラー。

前作「ベイビー・ドライバー」(何と5年
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

そのタイトルから格差社会をウィットに斜めから斬り込んだ作品…かと思えば、むしろ適度に優しく暖かく程よい距離感でそこへと寄り添った本作。
主演二人のこれまでのイメージを逆手に取った配役も面白い。

これ
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

みんな大好き、親愛なる隣人スパイダーマンの総決算編。
…と言うことすら最早ネタバレになるので(と言うのもネタバレになる、まさに無限地獄)未見の方は一刻も早く劇場へ。

これまで超ドメジャー&人気キャラ
>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

「レント」の作曲家であり脚本家のジョナサン・ラーソンが全力で駆け抜けた半生を「ハミルトン」のリン=マニュエル・ミランダが監督する、というミュージカルファンには胸熱過ぎる一本。

冒頭から置いていかれそ
>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.7

説明不要の超革新的SFアクション映画「マトリックス」シリーズの正統なる続編にしてパラレル的外伝。
…と言うのもマトリックスならではの多層的世界を生かした【その後】なだけにこれがまた一筋縄ではいかず、久
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.6

この邦題とラッセル・クロウが主演というだけで、どう転んでも面白いだろ?と煽られてる本作。
予想通りのB級感炸裂だが、その二本柱のみでラストまで一気に突き抜けてくれる圧倒的パワフルムービー。

想起され
>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.2

全編パソコン画面のみで進行していく斬新なアイディアで製作された「search/サーチ」で大成功を収めた、アニーシュ・チャガンティ監督の最新作。
敢えて前作とは真逆にインターネットを一切断ち切り、アナロ
>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.1

誰がどう見ても散々こすられまくった設定だが、オープニングのスタイリッシュなモンタージュから観客をグッと引き込む事に成功。
プロデュースは「ジョン・ウィック」シリーズ等でスタントもこなすデヴィッド・リー
>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.7

2015年に初演の同名人気ミュージカルの映画化。
主役のエヴァン役を務めるのはミュージカル版と同じくベン・プラット。
ちなみに父親は「プリティ・ウーマン」等を手掛けた超敏腕プロデューサーのマーク・プラ
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

1386年に実際に起きたフランス・パリでの決闘裁判を、多角的な目線からアイロニーたっぷりに描く本作。
御年84歳のリドリー・スコット監督が、その確かなセンスとまだまだ錆びない豪腕っぷりで鋭く斬りつける
>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

世界的にも前作が大ヒット、みんな大好きヴェノムちゃん待望の続編。
原作でも人気&最凶のカーネイジを軸に、マルチなアンディ・サーキスが監督。(カーネイジのモーションキャプチャー担当かと思った)

最近の
>>続きを読む

ホーム・スイート・ホーム・アローン(2021年製作の映画)

2.9

ご存知「ホーム・アローン」の6作目にして最新作。
本作からディズニー制作となり、主役に「ジョジョ・ラビット」のアーチー・イェーツ君を迎え、斜陽シリーズの起死回生となるか。

その気合いの現れか、これま
>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.3

去年公開時からジリジリと一部で話題になってはいたが、ずっと見逃していたコチラ。
メル・ギブソンとヴィンス・ヴォーンが燻銀バディの刑事モノ、というそれだけで激シブなクライムスリラー。

メルギブのバディ
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.6

ジェームズ・ワン監督がこれまでの実績の貯金で好き放題やらせてもらっちゃいました、としか思えないまさに暴れ狂った悪夢。
映画ファンからは(と言うか映画ファンのみ?)かなりの好評だが、個人的には何とも採点
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.6

2018年にデンマークで公開され日本でも単館ながら大ヒットした作品を、流石のスピード感でハリウッドリメイク。
贅沢にジェイク・ギレンホールが製作も兼ねて主演。

ストーリーは勿論、細かなセリフまでオリ
>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

オバマ大統領がベストムービーの一つとして挙げた…と言うことで観賞してみれば、これは中々どうしてかなりの怪作。
ブラジルにある架空の村を舞台にした辺境ホラー&スリラーだが、様々なジャンル映画の要素をミッ
>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.8

アンテベラムとはラテン語で「戦前」を、そしてアメリカでは「南北戦争以前」を指すように主な舞台は当時の奴隷制度下にある南部のプランテーション。
その痛ましい過去と平穏な現在を往き来して物語は綴られるが…
>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.2

コロナ禍の影響でシャンチーと順番が入れ替わりバタつきながらも、MCUも本格的にフェーズ4へ。
一見するとヒーロー映画とは真逆の作家性を持つクロエ・ジャオ監督を迎えてのマーベル最新作。

海外ではかなり
>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.3

カナダの伝説的カルト作が20年以上ぶりに満を持して?日本で製作。
オリジナル版のヴィンチェンゾ・ナタリ監督も完全協力した世界初の公認リメイク。

そもそもオリジナルの完成度が高ければ高い程、下手に余計
>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.6

世界的に携帯電話普及の黎明期に制作された、ある意味セルラー(携帯電話)一本ネタだけで強引に乗り切ったクライムスリラー。
アメリカのシンボルとなる前の若きクリス・エヴァンスが主役。

今観るとカット割り
>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

松居大悟監督が主宰する劇団ゴジゲンが、2017年に上演した同名舞台を映画化した本作。
劇団員の目次さんのみ、オリジナルキャストで同役をそのまま続投。

この監督らしい男同士の内輪的ワチャワチャ感をベー
>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

3.6

新解釈を経て、大幅に生まれ変わった現代版シンデレラ。
というより狙いは明白で、メジャー楽曲を使ったミュージカルの下地にシンデレラを無理矢理持ってきた…と言った方が的確か。

ストーリーも投げっぱなしの
>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

コロナ禍により延期に延期を重ねたが、ダニエル・クレイグ版ボンドも本作でいよいよラスト。
彼の戦いはある意味前作スペクターで終わったようなものだが、(主に商業的に)半ば無理矢理続けられた約15年に渡る旅
>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.4

毎作品イヤらしいぐらい人間の魅力と欠点を炙り出し、心の機微のデリケートな所に手を突っ込みかき混ぜて映画ファンのツボをくすぐりまくる吉田恵輔監督の最新作。
個人的に今年の現時点でNo.1作品。

スッと
>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

ディズニーヴィラン史上、容赦なく分かりやすいドストレートな悪役「クルエラ」のオリジンを描いた本作。
女性版JOKERとも言われているが果たして。

マレフィセントに引き続きそもそも生まれながらの悪は存
>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.2

絶対に思える正義ですら目線を少しずらせば、絶対の悪にも成り得るこの世界の無常さ。
そしてどんな人間であれ、心というものはわずかな重みで常にどちらにでも傾いてしまう儚さを粘り強く冷静に描いた怪作。

>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

村上春樹の短編作品「ドライブ・マイ・カー」を映画化。
他にも同著者の短編「シェラザード」と「木野」を巧みに脚本に取り込み、映画としては長尺の約三時間。

終始淡々としながら感情のあまり乗らない台詞回し
>>続きを読む

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

ディズニーにしては珍しく、比較的シンプルで既視感のあるTHE・王道な冒険譚。
だがそこに余りに丁寧で気の利いたディテールが加わることで、やはり他より頭一つも二つも抜けたクオリティに。

誰もが一目瞭然
>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

MCU的に前作のブラック・ウィドウは番外編なる立ち位置だったので(ドラマシリーズは除く)、今作にていよいよフェーズ4が本格始動。
これまでとは比べ物にならないマイナーなキャラクターの物語に、ほぼ無名レ
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.9

正しくその名に恥じず、サイコ&ゴアなダークヒーローが意図せず地球を救うSFスプラッターアドベンチャー。
監督はカナダの過激映像集団「アストロン6」のメンバーでもあるスティーブン・コスタンスキ監督。
>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.8

イギリスをはじめ、世界で850万部を超えるベストセラーとなった恋愛小説を満を持して映画化。
原作のジョジョ・モイーズ自らが本作の脚本も手がける。

障害者の自殺幇助や尊厳死、というあまりにも重いテーマ
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

滑ってもヒットしても愛され続ける現代映画の申し子、M・ナイト・シャマラン監督の最新作。
一見低予算にも見えるが、実は監督自身が自腹で1800万ドルを投資しビーチにオープンセットを立てる程の気合いの入れ
>>続きを読む

ムーラン(2020年製作の映画)

3.7

相棒ムーシューの不在やミュージカルシーンを徹底的に排除し、シンプル且つシリアスに傾けた実写版。
コロナ禍による配信の切り替えタイミングやディズニー+のプレミアムアクセスの値段設定など含め、作品外でやや
>>続きを読む

>|