予告編を観て興味を持ち、cocoさんのオンライン試写会にて鑑賞。これは予告編とポスターの作りが上手くて観るまでこんな内容だなんて良くも悪くも思わないので予想外な展開。原題は「Il pleuvait des oiseaux ／And the Birds Rained Down」と物語のキーポイントになるどこか詩的な「そして鳥たちが降り落ちてきた」なのだけど、どうして老人ホームみたいになってしまったのか謎邦題シリーズ。
そんなどこか微笑ましいけど不穏な空気が流れる、湖で暮らす世捨て人の老人たちのすったもんだが描かれたほんわかハートウォーミングなお話しかと思いきや序盤から終盤につれて話のトーンがどんどん冷たく重く救いがなくなっていくので126分観ているのが正直辛かった。個人的に一番気持ちがわかるのが一番語られなかったトムの物語なのもまた辛い（正直トムがアル中ではあれど人間として一番まともな人であると思った）
126分冗長なところもあるし、メインのテーマ（山火事による愛の喪失）も絞り込めているようでジェルトルードの恋物語にフォーカスを当てすぎることで若干ぶれたりもするし（意味深すぎるラストに一瞬ホラーみを感じてしまった）あと犬好きの人にはとても辛い描写があるのでご注意。
