新年2本目にしてキモいムービーオブザイヤーを獲りかねない本作。日本公開はいつかなとソワソワしてたらアマプラで配信開始と聞いて、この一言でまとめることが出来ない感情を大画面で味わいたかったなと強く思うなど。電車での移動中に観ていたら際どいシーンの連発で一旦止め、帰宅後寝る前に一気に観終わってしまった（脳の何か変なスイッチが入ったのか鑑賞後はなかなか寝付けず）
バリー・コーガンの良質な気持ち悪さをジワジワ楽しむ127分間。所々バリー演じる主人公のオリバーにドン引きしながらも観ることが止められない、相変わらずバリーは裏切らないことを確信する一作。バリーの圧倒的な演技と物語の持つ力強さが爆発するラストシーンはロケーションと劇伴のポップさも相まって圧巻。劇伴は全編にわたって選曲が冴え渡っていてメリハリが効いてて良かった。
今をときめくジェイコブ・エロルディ（そりゃ老若男女みんな彼が好きだわと納得せざるを得ない描き方、天使の羽付けたの最高スタイリング💯）を始めロザムンド・パイクにリチャード・E・グラント、少ない出番ながらも痛烈な印象を残すキャリー・マリガンなど豪華メインキャストのアンサンブルも良く、観終わったあと「すごい変な映画だったな…」と噛み締めるこの楽しさ。
