今年最後の劇場鑑賞は来年はもっと料理頑張りたいなと思いながら本作に決定、去年の夏にガスコンロ3口の新居に引っ越してから日々料理におけるモチベーションが上がった1年だったので来年で燃え尽きないように頑張りたい。
劇中に登場する皇太子の晩餐会のように3部構成だなと思った。ドダンの友人たちにコースを振る舞う怒涛の料理シーンが続く第1部から、第2部にあたるドダンが病に伏せるウージェニーに振る舞うコースまではお腹の音が鳴り止まず、季節の移り変わりをロングショットで写して静かな余韻を残して終わるエンディングが素敵。ジュリエット・ビノシュ演じるウージェニーが魅力的で良かった、キビキビとキッチンを動き回る彼女の姿はキッチンに差し込むたっぷりの光とともに輝いていた。
照明の採光にありとあらゆる自然光をたっぷり使っていてもはや神々しい。季節はめぐり、美味しい食材も季節とともにあるな、と帰ったら冷蔵庫に待つみかんを思いながら大晦日の帰り道を急ぐ。
