てつこてつ

ボーはおそれているのてつこてつのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.5
残念。自分には合わなかった・・。

「ヘレディタリー」「ミッドサマー」のアリ・アスター監督・脚本作品だからと言って、本作がホラー作品で無いことは重々承知して鑑賞したんだけど、監督のやりたい放題で自分は置いてけぼりを食らった感じ。

マザコンの中年男の「不思議な国のアリス」の感覚で序盤は見ていたんだけど、いや、これは、フランシス・ベーコンの悪夢の世界観。

179分という堂々たる上映時間で、劇場でちょくちょく時計を見る程、とにかく無駄に長く感じたのも久々の経験。

主演のホアキン・フェニックスが彼らしく実直に役作りをしていたのが、あれだけ顔つきに個性がある俳優なのでそれが邪魔したのか、もしくは彼が主演だから最後までなんとか鑑賞出来たのかの判断も難しい。

矢継ぎ早の展開と熱量は確かにあった作品の世界観に浸れなかったのがとにかく残念。でも、正直、もう一度見返したいとまでも思わない。

演劇用語で言うところの非常に“ドラマチック”な終盤の展開とエンディングカットだけは好み。
てつこてつ

てつこてつ