スワット

ボーはおそれているのスワットのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.4
2024年劇場鑑賞27本目 字幕鑑賞
『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のアリ・アスターとホアキン・フェニックスがタッグを組んで製作された本作。

予告編を観た時に、これはとんでもない傑作が生まれるのではと胸がドキドキして、期待感も膨らんでいた本作だったのですが…初見で観た時にコンディションが良くなくて何回もトイレ行ったり、普通に寝てしまう愚行も犯してしまい、改めて2回目を観ました。

それが功を奏したのか、あらかたの大筋を知っていたからこそ肩の力が抜けて、笑うべきところは笑い、考えるところは自分なりに考えながら鑑賞出来ました。
初見で鑑賞した時のざっくり感想として、これはボーの帰郷映画、トラウマ克服映画ではなく母親モナの復讐映画、子離れ映画だったなぁ〜とか眠い目を擦りながら思っていたのですが、あながち間違いでは無いというか大まかな感想が変わることは無かったですね。

観る人の育った環境によって受け取り方や感じ方が十人十色な映画かと思いますし、自分の家庭環境もボーに似てるというか過保護に育てられてきたタイプなので、自分の母親もこんな風に思ってるのかな?とか自分の気持ちはちゃんと言葉や行動に伝えないと駄目だなとか言う少ししんみりとした感想に落ち着いています。

ストーリー内容的にはYouTube チャンネルの「おまけの夜」の柿沼さんが分かりやすい解説をされていて、自身もほうほうとモヤモヤが鮮明化されていったので一度視聴をお勧めします。

ずっと面白い映画ではなく、部分的にあらゆる人達を笑わせてくるおもちゃ箱みたいな感覚でした。
個人的に面白かったのが、夜の騒音で苦情のメモが投げ込まれるシーン。
あれって思い込みが現実を超えてしまう最たる例過ぎて、自分もあるある!とか思いながらニヤニヤして観てました。

アリ・アスター作品はあまりハマらない傾向がある方ですが、好きな部類の映画でした。
ただ久しぶりに3時間がめちゃくちゃ長く感じ、もう一度観ようとは思いませんが笑
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