SevenWinters

I ~人に生まれて~/人として生まれるのSevenWintersのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

まとまったスッキリした文が書けなそうなので思ったことをツラツラ書いていきます。

国が違えば法制度も違うから未成年者とは言え親の同意だけでにこう言う手術をしていいのか(本人には一切事情を知らせず)とかの疑問は残る。

インターセックスに関しては2003年に第一話が発表された六花チヨ先生のIS〜男でも女でもない性〜と言う当事者達への取材をも行っているとても詳しい漫画作品があるがその作中でも未分化のままでいたい本人と(大体は世間体を考えて)どちらかに決めてしまいたい親との葛藤が描かれている。国による医療の進歩の違いがあるのかどうかはわからないし本作がどのくらい医師や当事者へ取材を行ったのかわからないけどそれと比べる限り20年何の進歩もしてなさそうなことはよくわかった。

台湾ではどのくらいの症例や当事者がいるのかわからないけど日本では少なくとも患者のサークルがあるようだし詩蘭のように捌け口のなさや悩んだときの吐露できる場のなさからくる閉塞感はなかったかもしれない。

後、街の麺屋がなぜ別居するほどの家計が賄えしかも母子の方は立派ないお宅に住めるのかずっと疑問だったのですが医師が(学会のために研究対象として)金銭援助していたと言う設定なのかなと思いました。

ラスト、捨て台詞を残してのああいう最後なのがイマイチよくわからなかった。自傷や自死するでも他害するでもなく。週刊誌などに親や医師の横暴を告発でもするとか?一生結婚も出産もしないとか?何するかわからないところが不穏さ末恐ろしさを感じさせると思ったのかな。
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