群青

劇場版 呪術廻戦 0の群青のレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
3.2
2022年劇場鑑賞2作目。


ポスト鬼滅としてジャンプで人気の高い漫画の、連載が始まる前に他の雑誌で短期連載したエピソードの映画化。
正確にはこのエピソードをもとに連載漫画を構築していったという感じ。


まあ元がいいので普通に面白かった。
原作のエピソードだけだと少々足りないので、アニメを観た人へのファンサービスを追加として入れていたり、細かいところがしっかり丁寧です。


公開年としては一緒の某有名ロボットアニメ完結編でも、これ以上生きたくないと言ってた似たようなキャラを緒方恵美が熱演している笑
さらに彼に取り憑く重い愛の持ち主折本里香は人気声優花澤香菜。彼女の大大大好きと言い方は、ヤンデレ感が出ていて非常に良かったです笑


バトルの描写もしっかりド派手かつかっこよくやっており、最後のバトルもカッコよかった。


まあでも作品については元がいいので、と言う以外があまりない。


この作品の魅力の一つにセリフ選びがある。
某大したやつだ、とか某何…だと…?みたいな語彙が貧弱ではなく、それぞれのキャラがそのセリフをその通り言っているかのような現実感がある。それでいてキャラみんなが馬鹿じゃないので、セリフがシンプルかつ的確。だからテンポも良い。馬鹿がいないから停滞しないのだ。これは真似しようとしてもなかなかできない。ここら辺もH×Hの影響が強いと思う。

だからこそプロの声優たちによるコンパクトなセリフ合戦は聴いているだけで心地いいと思う。説明セリフと言われればそれまでだけど笑
ラストの夏油も乙骨のやりとりなんかはその最たるもの。シンプルでそれでいてテーマを的確に表した言葉。秀逸だと思う。

さて、問題はこの後だ。
原作ならアニメの続きからとなると、夏油と五条先生の過去の話になるしそこからそのまま渋谷事変の話となる。
正直MPが削られ続ける話なので、映画にできないし(長いし)、TVアニメとしてもどこを最終話にすればいいか非常に難しい。

今後が期待できるのは間違いない。
観てて辛いけど笑
群青

群青