「女たらしめ」
「失礼だな、純愛だよ」
このセリフ、新人作家の作品とは思えない。芥見先生の才能が恐ろしい…
原作の0巻は既読。改めて、ストーリーが練られていたことに気づかされたし、今作は原作を完全版に仕上げてくれていたと思います。
ミゲルとの戦闘シーン、乙骨君と夏油の深掘り、黒閃、五条先生の無敵感などなど、原作では追いついていなかった作品の世界観が、映画で完成させられていました。
夏油の苦悩とやり切れない気持ち、五条先生が生徒を守ろうとする姿、マキとパンダと狗巻君がこれからブチ当る壁。色々原作が進んでいる分、ラストの皆んなの笑顔やエンディング曲は沁みます。
原作未読でも十分楽しめる作品に仕上がっていたところも好感持てたし、原作を読もうと思わせられる完成度の高さは、作品への愛を感じます。ブラボーMAPPA。
0巻に手を出してしまった分、次に映画作品を作るのは大変そう。もし次作があるならば、数字に囚われず、また良い作品を作ってほしいと思います。