む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のむのレビュー・感想・評価

4.7
あぁ…泣けなかった。けれど良かった。泣くために観に行ったんじゃないし、晴々とした気持ちで劇場を後にできたことが、とても嬉しかった。

誰か1人は欠けるんじゃないかと(特にロケット)内心覚悟していたけど、よかった…ほんとによかった…。
たとえ誰か欠けたとしても、それはそれで納得していたと思う。けどちゃんと最後まで笑えたし、これこそGotGだと言わんばかりの締め括り。

MCUの為でも、ファンの為でもないラストは、ガン監督のキャラクターへの愛を感じた。文句なし。ラストにあの曲はずるい!(褒め)


今回の最大の敵であったハイエボが完璧な生物を求めていたけど、それはあたかも自らが完璧であるかのような言い草で、不完全を愛せていない時点で完璧ではないんだろうなぁ…と。
その時点でハイエボは詰んでました。

重力をコンロールできるようになって慢心したハイエボを、さらっと打ちのめすロケットがカッコよかった。そんなの通過点だよなって感じでイケメン。

新生ガーディアンズの今後が描かれるかわからないが、どんな活躍するのか見たいなぁ。アダムは色んな意味で活躍してくれてたし、白髪の少女ファイラもどんなパワーを使うのか気になる…。


ストーリーの本筋は、とてもシンプルに見るとvol.2と同じ。ピーターとロケットの出自が明かされ、生みの親(エゴとハイエボ)は完璧な生物を求めているという、そのままの構図。
だけど既視感はなかったし、お陰でスンナリと受け入れる体制ができていた。

そんな几帳面な設計や同じ展開の繰り返しは好物。今作を観たことで、三部作通しての評価は個人的に爆上がりでした。


あー、だけどスターロード帰ってくるのかー。
嬉しいような、蛇足なような。複雑だけど、これからのMCUを期待しています。
む