む

清須会議のむのレビュー・感想・評価

清須会議(2013年製作の映画)
2.7
そのとき歴史は動いた…!
現代に生きる僕らは勘違いしがちだけど、決して戦で勝つことだけが、天下人への道のりでないということ。

あの手この手で場を掌握しようと、駆け引きしていく様がとてもハラハラさせられる。
結果として、秀吉が天下を獲ることは知っているけれど、それでもどのようにして勝ち進むかが楽しむコツだと思います。

信長が討たれ、秀吉が天下を獲ることも、まるで不思議と運命があるかのようで、歴史のロマンを感じさせられました。


今作はそんな渋い史実を、だいぶコメディ寄りに描かれているので、見応えは薄く感じます。
各々の胸の内や思惑を、鑑賞者へ分かりやすいようにベラベラと話すのは、少し冷めてしまいました。

けれど、歴史に興味が少しあるけれど…という初心者入門編として、とても入口を広く取ってくれている作品だったと思います。
む