以前に、「世界の果ての通学路」という作品のレビューでも書いたことだけど、学ぶ喜びを知っているって、本当に素晴らしいことだと思う。
これだけ物や情報に溢れている時代に、こうして純粋で素直に世界を視ることができるのって、どこか憧れてしまう。
村人達との交流を避けながら、会話もまともにせずに、イヤホンつけて山を登るウゲンを見ていると、イライラしてくる。
あぁ、ウゲンの気持ちがわかる、わかるわ〜って、心当たりのある自分に腹が立っているんだと思う。
「何のために勉強をするのか?」
当時の僕も含め、今の学生が毎日思う事だろうけど、「未来に触れられる」ってそんな答えを突きつけられると、もはや苦しくなってしまう。
学びが無ければ、知りたくてもわからないことだらけになってしまう。
そんな、大人になるに連れて気づいてくることを、教育を受けていないこの歳の子が言っているというのは、義務教育の在り方を考えさせられる。