【まとめシネマ】#946
【まとめ】
* 過激でチープなアクション
* 作品を否定しない解釈
* ターゲットは狭いが、刺さる
本作は、冒頭から過激なアクションで始まる。突如現れた仮面ライダーがショッカーの頭を豪快にぶっ潰す! 血飛沫を飛ばしながら、ショッカーを次々と倒す姿は他の仮面ライダー作品とは異なる恐怖だ。そして、CGで演出したチープなアクションシーンが印象的。チープすぎてB級映画のようなシーンの数々だが、これを「庵野節」と称される部分でもある。
本作は、あまりにも難解な映画で簡単に作品を否定出来てしまう。まず、ターゲット層が当時ブラウン管でリアルタイムで見ていた50代後半に向けた作品ということ。チープ過ぎるアクションの数々、他の「シン」シリーズの中では一番マニアックな内容など思う部分は多々ある。
だが、簡単に作品を否定してはいけない。
20代の僕の個人的な解釈だが、まずリアルタイムで当時の仮面ライダーを見ているわけがないし、予習しても難しい内容だと思う。しかし「分からない」という理由で作品を放棄するのは、少し違うと思う。分からないのは、作品全体では無く、当時を知らない我々である。
本作はかなり難しい映画だ。
ラジオやSNSなどで本作の感想を見ると、賛否が大きく分かれている。痛烈に批判する意見もあれば、絶賛する声もある。絶賛する人たちは、当時リアルタイムで仮面ライダーを見ていた世代の方が多い。本作は、ターゲット層はかなり狭いが、強烈に刺さる作品だと思う。
僕は、本作を絶賛する人々の意見が全てだと思う。