このレビューはネタバレを含みます
すごく素敵な作品だったと思います。キャストの演技がみんな素晴らしくて、愛情にあふれるストーリーであり、最後には感動の展開。原作を読んでなければ、わたしも泣いたのかもしれない。
映画化決定のニュースで初めて今作のことを知って、永野芽郁や田中圭など、好きな俳優さんが多くて気になって、原作を読み始めて、面白すぎて一気に読みました。「困った。全然不幸ではないのだ。」という優子の言葉に象徴されるあたたかい雰囲気がすごく好きで。とても大事な一冊になりました。
だから、感動作にするためなのか、原作から改変されているところのひとつひとつがノイズにしか感じなくて…観た後ちょっとがっかりしてしまいました そこまでして「泣ける」作品にしたかったですか…？
序盤の優子の高校生活でのつらそうな雰囲気とか、梨花さんとのラストシーンとか、そこ変えるんだ…？とは思ってしまいました 観客を泣かせたいからって原作で亡くなってない人を死なせてしまうその神経はちょっと理解できないです
とはいえ原作のことを一旦忘れると、質の高い作品だったと思います。美しいストーリー構成だしそれぞれの場面の熱量がすごいし、ほっこり心温まることは間違いなかったです。卒業式での、みぃたんと優子が重なり合って、優子の成長を感じさせるシーンは、優子と森宮さんの涙と相まってとてもグッときました。
石原さとみはやっぱり凄い この役に似合うと思ってたけど想像以上！自由奔放で周囲の人を振り回しまくるけど、みぃたんに惜しみなく愛情を注ぐ梨花さんを最高に魅力的に演じていました。みぃたんのためなら手段を選ばない、必死で母親でいようとするその人間くささもとても素敵でした。
永野芽郁と田中圭、優子と森宮さんが愛しい〜〜！とても心地良い空気感でした。
父親として…が口癖の、ちょっと抜けている、でもとてもまっすぐに優子を大切に思う森宮さん。どんなときも優しく優子を包み込むその姿がとても好きです
争いごとが嫌いで、いつも笑顔でいる。森宮さんの愛情をときどきうざったく思いながらも、大切にされていることはちゃんと理解している優子。絶妙なバランスが見事だったように思います。
クオリティが高いだけに、もっと原作を尊重して欲しかったなあ…欲張りなのかな…？
