一

三人の女の一のレビュー・感想・評価

三人の女(1977年製作の映画)
3.6
巨匠 ロバート・アルトマン監督作品

カリフォルニアのパーム・スプリングスを舞台に、女性3人の関わりを通じて女同志の虚栄、反発、嫉妬などの感情のからみを描く

これは解釈がかなり難しい
浮世離れした悪夢のような世界観が不可思議かつ難解で、とてもじゃないけど理解が追いつかなかったけど、なぜかぐんぐん惹き込まれてしまう映画だった

終始漂うそこはかとなくおどろおどろしさが妙な緊張感を生み出し、ミステリアスな映像美に鏡が多用される演出、作風から女優さんの雰囲気までベルイマン作品を思い起こさずにはいられない
中でも『仮面/ペルソナ』のオマージュ(?)と思われるようなシーンが数多くあったという印象で、あきらかにベルイマンの影響を受けている作品というのは明白

本作のストーリーを言葉で説明するの中々の困難さで、同性愛を匂わせつつヒューマンドラマの皮を被りながら、 ホラー的でもありサイコサスペンス的でもある
アルトマン作品の中でも異質と言われているだけのことはあり、静かに狂気を感じられる怪作
不気味なオカルトのようなBGMも良い意味で気持ち悪かったなぁ…

なんか特徴的で見覚えある顔だなぁと思っていたら、『シャイニング』のあの強烈な奥さま役の方だった…😨👏🏻笑

〈 Rotten Tomatoes 🍅94% 🍿86% 〉
〈 IMDb 7.8 / Metascore 71 / Letterboxd 4.1 〉

2021 自宅鑑賞 No.185 GEO
一