てつこてつ

逆光のてつこてつのレビュー・感想・評価

逆光(2021年製作の映画)
2.5
本編の尺もテーマも見せ方も色々と中途半端。こういうのを「繊細な感情を切り取った作品」と謳われても・・。

舞台となるのは、山と坂道、海が実に画になる広島・尾道。個人的には、このロケの舞台しか魅力を感じなかった。

何故に1970年代設定?監督&主演を務めた須藤蓮なる役者も、まだまだ若いのでこの年代には生まれてなかろうに。

ストーリーも中盤から「ああ、あっちの流れになるんだな」とは思わせるものの、これまた中途半端な描き方で、60分強の作品にしては弱いと思う。もっとストレートに描写したほうがこの尺ならスッキリしたかも。三島由紀夫をモチーフに使うのも、ちとベタ過ぎ。

看護師役の女優さんだけは、慈母の象徴のような存在で好きだったな。
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