Disney+で6月4日より配信されている短編映画。ディズニーが新世代の若き映像作家たちを支援するプロジェクト、“Disney Launchpad”の6作品の内の1本だ。
タイトルは、イスラム教で定められた宗教的な祝日“イード”のこと。アメリカに家族で移住してきたパキスタン人の姉妹が宗教上の理由で悩む姿を描く。
今時の女の子である姉と、まだ幼く故郷を懐かしむ妹とを対比的に見せる手法が上手い。純粋な気持ちで行動する妹を見れば自然と共感してしまう話だ。よくある兄弟姉妹間のすれ違いを宗教問題に当てはめてある。分かりやすくて感情移入もしやすい。
多様性を取り入れたこうした作品性が素晴らしいなと。国や宗教の違いによる異質な部分は受け入れがたいけど、それでもやはり相手を理解することに努めなきゃなと思わされる。イードがどういうものかは映画の知識などで大体知っていたけど、こうして見ると感じ方も違う。短い時間の中でテーマと物語をしっかり表現してあり素晴らしかった。
