10円様

ガンパウダー・ミルクシェイクの10円様のレビュー・感想・評価

3.5
 割と好きなんですけどね。
 どうもこの映画はガンパウダーほど過激になれず、ミルクシェイクほど後味が残らない。
 ていうか「ガンパウダーミルクシェイク」ってタイトル。どうも邦画のこじらせ青春映画みたいなんですよね😓そこは好きになれない。

 そもそもなんでアメリカの配給はNetflixなのに日本はキノフィルムズなの?おかげでレンタル待ちでしたよ〜

 アクションがお粗末。という声が多く聞こえましたが、私は案外楽しめました。まあちょっと音楽とかスローモーションとか照明とか奇抜な演出で誤魔化している感はありましたが、カレンギラン、レナへディ、ミシェルヨーなんかはそもそも誤魔化す必要があるのか?ってくらいアクション映画で活躍している人ですからね。やっぱり動けてますよね。

 設定も厨二心を持つ人なら熱くなれそうな気がします。図書館がアジトで本の中に武器やお金が隠されているんですよ😊本の作者は全て女性で、高貴さを感じるんですよね。

 この作品、色の使い方がとても印象的で全体的には暗いんですが、バックが明るかったり照明の色がサイケデリックなんですよね。60年代ノワールに少し現代味を足している感じはします。全く自然体ではないのですが、そこは作品の性格に合っていたかなぁと思います。
 あと印象的だったのは音楽です。戦闘シーンにはBGMが付き物なのですが、これがあまりカッコよくないんですよ。直球で言うとダサいんですよね。実はこのダサさがクセになってきたりします。
 あと一つ。これは嬉しかった事。カレンギランが来ているTシャツにカタカナで「マシュマロ」って書いてるんですよ。よく見えなかったんですが、一緒にいる女の子の服にも漢字っぽい字で何か書いてます。どうも監督は日本のカルチャーに影響を受けた方のようですね。様々な時代や文化をいいとこ取りして「ミルクシェイク」というよりはドリンクバーで全部の飲み物混ぜて結局飲めない謎の飲料となってしまった本作。まあその中にもJAPANという素材はあったのだ。

 これと一緒に「355」と「ヒットマンズワイブスボディーガード」を観ました。
 映画的にはこの2作の方が遥かに面白かったんですが、あえてこれをレビューに選んだのはカルト臭を感じたからなんですよね。それが隠れた名作となるか黒歴史となるかは分かりませんが、どんな形であれ忘れ去られる事が惜しいと思えたからです。

 あとカレンギランが好きだからです😊
 
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