SF映画ばりのテーマと子供心をくすぐるアドベンチャー
おいおい！ゲームの世界が舞台なんて、そんなのずるいよ！
子供も大人も引き込まれるに決まってるやん！
AIの暴走、選別される人類、などなど、SF映画としても遜色ないレベルの脚本が面白かった。
現実世界のリアリティと、シャーロック・ホームズの世界観を足すというアイデアは死ぬほどワクワクする。
テーマ・脚本が、妙に思想が強く、苦笑いする部分もあったけど、なんだかんだ落とし所は綺麗。
別のコナン映画とは違う脚本家が書いているらしく、独特な味と面白さを感じられてGOOD。ちゃんとキャラクターの魅せ方、わかってるな！っていう部分もあった。
事件の犯人を最初から分からせるというアイデアは、個人的にはアッサリというか、シンプルになってて良いと思った。
とはいえ、『答え合わせの過程を楽しむ』という構造になっているにもかかわらず、その点においては脚本が薄く、現実世界の事件が適当に処理された感は否めない。
せっかく「事件の鍵はゲームの中だ！」と言うことで飛び込み、現実とバーチャルの中で犯人を見つけるプロセスを描けば面白くなりそうなのに、その辺は事件の流れにそっておざなりになっている。
あまりに世間を舐めきったクソガキの存在とかは、脚本家のコンプレックスを少々感じたけど、肝心の諸星くんは、今後しっかりやってけるのだろうか？
彼だけノアの方舟乗れてないけど。(笑)
コナンが事件を解決！という映画ではないけど、近年のアクション映画と化した作品よりは、しっかりと「コナン」の本懐を崩さないよう仕上がっている名作！
しっかりと、「劇場版」してた。普段の空気感そのままに、壮大かつ面白いバックグラウンドで華を持たせる！良い！
人気なのも頷ける！
