ロマン・ポランスキー監督作品。
第二次世界大戦下のワルシャワを舞台としたあるピアニストとホロコースト、戦争についての映画。
圧巻の2時間でした。
戦争を体験していない自分がこの映画について何かを言うことほど恥ずかしいことはありませんが、個人的に好みだった点を……
まず、主人公シュピルマンを見事に熱演したエイドリアン・ブロディには拍手でした。この役を演じた後、鬱病になってしまったのも頷ける入り込み、素晴らしかったです。
全体的に戦争映画にしては明るい画、また音楽を多用しない静かな演出は、実際に劇中でピアノの音が流れる際にとても効果的だと感じました。
記憶に残るのは、ラスト、固まる主人公、缶詰、徐々にフレームインする靴です、ぜひご覧になって頂きたいです。
ポランスキー監督自身、ゲットーを体験しているということもあり、よくぞその想像するも恐ろしい記憶を作品に落とし込もうとしたものだと驚きます。
どんな状況下にあっても、最後までピアニストであり続けようとするシュピルマンには落涙必至でした。