スワット

ARGYLLE/アーガイルのスワットのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.8
2024年劇場鑑賞29本目 字幕・ATMOS鑑賞
『キック・アス』、『キングスマン』シリーズのスパイ大好きマシュー・ボーン監督のスパイ映画作品最新作。

ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェルとスパイ映画に新たな風を吹かせる布陣に期待が高まります。

予告編が素晴らしい出来だったので、上半期5本の指に入る期待作品だった本作。
期待以上!!という訳では正直なかったのですが、この映画はスパイ映画の新たな新境地を目指そうとしている点で見応え抜群。
マシュー・ボーン監督作品を語る上で、どうしても外せない『キングスマン』シリーズはそれまでのスパイ映画の常識に四次元的要素、近未来的な武器やキャラクター、極彩色溢れる映像表現を付け加える事で新たなスパイ映画の幕開けを感じさせてくれました。
ところが今回の『ARGYLLE』は現在の次元に、二次元的要素、小説の中で起こる現象を付け加える事で鑑賞している側が決められた筋書きに踊らされている、掌の上で転がされている感覚を味合わせてくれます。
これは退行的要素に見えますが、かなり巧みにストーリーや脚本が練られていないと成り立たない構造な気がします。
そこに加え、二転三転する場面に自分が今観ているのは小説の中?それとも現実?とわちゃわちゃしながら観ていました。
この体験は初見でしか味わえない感覚なので、大きいスクリーンの映画館で観ることをお勧めします。
マシュー・ボーンお得意の色合いや独特なアクションは正にアトラクションを体験している感覚に陥いること間違いなしかと。

ハワードがいい感じにグラマラスで、この人が本当に元スパイ?ぽくないな〜とか思っていましたが、アクションシーンになるとキレキレアクションを披露してくれ、体型も相まってめちゃくちゃ強そうに見えたのも面白かったです。
『007』シリーズや『キングスマン』シリーズへのアンチテーゼの様なスパイビジュアルに今後の新フォーマットになるのではとワクワクしてしまいました。

回想シーンのハワードはめちゃくちゃスタイリッシュだったので、これCGなのかな?と気になります。
プロ魂ならすごい…
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