あちぴろ

ARGYLLE/アーガイルのあちぴろのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.7
マシュー・ヴォーン監督といえば、初めて観た映画が「キック・アス」で、なんて面白い映画!!ラストのクロエが乗り込むシーンは何度観たか分からない。
それから数年後、「キングスマン」でも最高傑作を送り出し、本作もスパイ映画ということで楽しみで仕方なかった。
キャストも豪華なので楽しみすぎる。

が。。。

結論から言うと期待値高めすぎたのが悪かったのか、思ってた主人公ではなかったからなのか、、、残念😢な仕上がりに感じる。


冒頭、角刈りみたいなアーガイル(ヘンリー・カヴィル)がラグランジュ(デュア・リパ)と艶めかしいダンス、その後のカーアクション、ワイヤット(ジョン・シナ)の登場にもうアガる!
DuaLipaヤバい。綺麗だしプロポーション抜群だし、演技もアクションも。
しかし、それは小説「アーガイル」四作目のお話で…
大人気スパイ小説「アーガイル」の作者、エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は五作目を描き終えるものの結末を母(キャサリン・オハラ:「ケヴィン!!」と倒れ込むのが印象的な「ホームアローン」のママ)にダメ出しをくらい、愛猫アルフィーを連れて母親の元へと向かい結末を書き上げようとする。飛行機の苦手なエリーが乗り込んだ電車の席の向かいに座る1人の男。
ここからなぜか殺し屋たちに狙われるエリー。
新作の物語が、実在するスパイ組織の活動と一致して、エリーの人生が狂い出す。小説の続きをめぐって追われる身となったエリーの前にロン毛の男エイダン(サム・ロックウェル)が現れエリーを助ける。組織の秘密の鍵を握るファイルを探しエイダンと共にロンドンへと向かうが…


待てーい!
ヘンリーカヴィルとジョンシナ活躍の映画ちゃうんかい!
ポスター見てもキャスト見てもど真ん中、一番上にクレジットされてるのに!
ブライス・ダラス・ハワード演じたエリーが主役かよ。ちょっと体型どうしたん?!「ジュラシックワールド」からさらに身体大きくなってね?!
パートナーもサムロックウェルなの?!
このあたりでスーっと自分の熱が冷めていくのがなんとなく分かる。
だってヘンリーカヴィルとジョンシナやと思ってただけに、パワーダウンが否めない。
何より、エリーの身体がもう色々受け付けない。

脇を演じるこの2人は「キングスマン」ファンにも嬉しい。
サミュエル・L・ジャクソンに、ソフィア・プテラとニクいキャスト。
猫ちゃんのアルフィーが連れられまくるわ、落とされちゃうわとちょっと可哀想には感じたけど。
電車の中でエリーを襲った女の子の1人は大島遥という日本人だったというのはちょっと嬉しい☺️(後からキャストを見て感じたことだけど)

結局、妄想(=空想というべきか)の2人についてはほぼ冒頭の見せ場だけ。
とても残念。
もっとあの2人のアクション観たかったなぁ。

ラストの「Kingsman」と書かれたお店。
おおぉ?!とニヤリとするけど、続編とか考えてる?青年の名前はアーガイルだったけど…

マシュー・ヴォーンの映画って本当に音楽のセンスが素晴らしい。どのタイミングでかかる曲もポップでそのシーンに上手く混ざる。













▼▼▼▼ここからネタバレ▼▼▼▼












どこかで見たことあるような展開。
記憶を塗り替えられてて記憶を取り戻すっていう。
記憶を塗り替えられた5年の間であんなにぽっちゃりしちゃったと考えるとそこはなんとなく納得もいくんだが。
冒頭のダンスの様な女性を持ち上げるの、サムロックウェルが持ち上げられたんだろうか。笑(超絶失礼な発言だとは思いますが)
さらに、原油まみれの中、ナイフを差し込んだスケート靴の様なナイフでのバトル、あれだけエッジ効かせてターンとかしてたら火花とかは散らんのか?笑アイスリンクじゃないんだからコンクリートの上に原油がある状態だと散らないのかしら。スピンまでしてたけどw

マシュー・ヴォーンの映画が全てグロい訳ではないんだろうけど、今回はかなり軽め。

なんにせよ、主役はクレジット1番目のヘンリーカヴィルではなく、ぽっちゃりし過ぎなブライス・ダラス・ハワードとサム・ロックウェルだわ。
あちぴろ

あちぴろ