予告編の時点でめっちゃ見たかった映画。
年に何回かはこういうタイプのおちゃらけ系アクション映画(失礼)を見たくなる。
しかし公開から約2週間ほどで上映館は絞りに絞られ、この日自分が見に行った劇場は満員御礼。
(ちなみにもう一つ候補だったTOHO日比谷は自分がチケットを買おうとした段階で売り切れてた)
上映館が少ない分、まだ公開してる劇場にお客がなだれ込んできた、ということなのだろうけど…
3月は「DUNE」や「オッペンハイマー」、「ゴーストバスターズ」など話題作の公開ラッシュだったからなのかなぁ。
もう少し長い期間上映していてほしかった。
✏️敵を騙すにはまず味方から
蝶のように舞い蜂のように刺す華麗なアクション、視覚をビシバシいじめるカラフルな映像、やたら耐久力の高い敵、そして作品を彩る魅力あふれる主人公とヴィラン。
期待通りのマシュー・ヴォーン節炸裂!な映画。
本作には予告の時点で良い意味で期待していなくて、大味なストーリーに設定、そうはならんやろな演出、それすらもひっくるめてこの映画は「これで正解」だと思うんですね。
なぜだか知らんけど、年に数回はこうした映画を見たくなる。
こういう毒にも薬にもならぬ映画を見たい欲って、ジャンクフードを食べたくなる欲に似ている。
マックのハンバーガーを食べる時に「ほほぉ〜、バンズの焼き加減が絶妙だなぁ~。このパティはオーストラリア産かぁ〜」などとわざわざ吟味することなどないように、何も考えずただ流れてくる映像を咀嚼し流し込んでいくこの感覚。
オイルスケートで敵をなぎ倒すシーンなんかもう笑うしかない。
オイルが床に漏れてる→銃使えない→私昔スケートやってたからこれで戦える!というスーパーギャグ漫画思考には私だけでなく自分の後ろに座ってたおじさんからも「フフッ…」と呆れたような笑いが漏れてましたね。
んでもって、最後クルクル回転しながら普通に銃ぶっ放してたしね。
しかし、「流し込む」といってもストーリーは結構二転三転があって面白い。
本作のタイトルでもある「アーガイル」を著し、その出来から女流スパイ作家として名声を得たエリー(ブライス・ダラス・ハワード)。
そのあまりの完成度の高さゆえ、彼女は思いもしない事件に巻き込まれることになる。
エリーとエイダン(サム・ロックウェル)は一筋縄ではいかぬ過去から生み出される複雑な人間関係。
最後までどう転ぶか分からないハラハラ感も楽しい。
とはいえ、こういう大味な映画がハマらない、もっと本格的なアクションを期待していた、という方には間違いなく不評だろう。
あとこれは"超"個人的な感想なんですが…
ブライス・ダラス・ハワードは曲がりなりにもアクション映画を謳う本作出演前に、もう少し体をお絞りになられた方が良かったのでは…?
作家を演じているシーンの彼女は別にあの豊満ボディでも構わない(むしろ好き)けど、ボディラインが露わになる金ピカドレスではちょっとアクション映画映えしない。
座り仕事が多い作家という仕事柄、多少お肉がつくのは仕方がないとうことなのかなぁ。
ルッキズムなんてもってのほか、この令和のご時世にお目汚しな感想を失礼しました。
☑️まとめ
さて、既に本作を鑑賞した方なら既にお分かりの通り、この「アーガイル」は今後の展開についても計画が進行中。
それはつまり、アーガイル(ヘンリー・カヴィル)とワイアット(ジョン・シナ)が大活躍する「真の」アーガイル本編が描かれるということ。
これが実現すると3部作となるらしく、本作のラストシーンからアーガイルは全6巻で完結したとのことなので、1作品あたり2巻分を描くことになるのかな?
ヘンリー・カヴィルとジョン・シナの男臭くて汗臭い筋肉アクションは是非見てみたい。
ぜひ実現を。
<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃♂️テンポ:★★★★☆
🎬2024年鑑賞数:18(8)
※カッコ内は劇場鑑賞数