FumiyaIwashina

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―のFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.4
赤壁の戦い後編。劉備軍の離脱に諸葛亮の矢を集める奇策、曹操による蔡瑁と張允の粛清など見所満載。そして、赤壁での最終決戦も迎える。
戦いとしては盛り上がりを迎えるところではあるが、ドラマチックな演出が多い分、冷めてしまうところもあった。書物によって記述は異なるため、何が事実かはわからないだろうが、さすがに武将が全員集合はしてないだろうなという。
さらに絶世の美女の小喬と天真爛漫な孫尚香というヒロインとしては申し分のない2人が勝手に乗り込んでしまって、無用な混乱を招いているのもどうかと。
後編も2時間半で合計5時間はとても長かった。せめて、合計で2時間半か、他の戦いも見たかった。
それでも、全体として三国志は興味深いなと思う。乱世にありながらも、漢王朝の存在を蔑ろにできなくて、伝統の重さを人心掌握に使っていたり、冷静な分析によって逆境を跳ね返したりと現代にも通じる部分がある。