ショウコ

レリックのショウコのレビュー・感想・評価

レリック(1997年製作の映画)
3.4
「エイリアンを博物館でやったモンスターパニック」って事になります。
謎の殺人が館内で起きる→たまたま前科持ちのホームレスが地下坑道で見つかる→じゃあもう安心ねと資金集めのパーティを強行する→大惨事…ってなジョーズ的ドテンプレ

でもこれは胸アツ浪漫の映画だ!ギリシャ神話のキマイラ(複数種の動物が合体したやつ)をファンタジーではなく科学で読み解き、さらに「古代人のバイオ兵器である」として説明づけ現代ではっちゃけさせる…とかワクワクしか無いでしょう✨その結論に至る過程にもカリスト進化やら用語が使われてて説得力ある…ような気になっちゃいます。
ジュラシックパークしかりバイオハザードしかり、90年代の遺伝子工学ブームは色んなクリエイターにインスピレーションを与えたんですね

そして人間を襲う目的が「脳下垂体を食べる為」ってサービス精神よ。クワガタの遺伝子も入ってるのですが、犠牲者は口から伸びたハサミで首を切断され断面から舌を差し入れられて脳の一部をちゅるちゅるされる🧠んで残りは放置…ってどんな贅沢グルメさんなのかしら。マカク(銃夢)じゃん!

また残骸の肉片がとても良く出来てまして。めくれて蛇腹になった皮膚や頭髪には造形師の匠の技が光る。モンスターの顔面はプレデターっぽいです。全容はCGになっちゃいますがお陰でめっちゃ動く

「逃げる→とっ捕まる→頭が取れる→吸われる→ポイ捨てされる」のワンカットは綺麗でビックリした💮




こんなジャケですがホラーと言うより娯楽パニックで、雰囲気はハリウッドらしいややライトなノリ。とても取っ付きやすく作られている。
レリックとは歴史的な遺物の事であり、劇中に出てくる石の置物を指しています。まるで怪物の固有名詞みたいな使われ方をしてるあたり馬鹿にされてる感ありますけど商売の為には分かり易さも必要なのでしょうね。原作小説ではちゃんと「コソガ」って名前があるんですってよ📝

難点は致命的な暗さです。パーティ中に電源がぶっ壊されスプリンクラーまで作動するのでマジ何も見えずイライラする。その上でクロスカットを挟みまくるもんだからゴチャゴチャして頭が疲れます。モンスターがあちこちワープするのも困ったわ

冒頭に出てきたブラジルの人たちは、つまり悪意を持っていたというわけか…デキる🤔
ミミックが観たくなった。観よう
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