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LAMB/ラムのHKのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.7
こちらも配信が早い。しかもアマプラ見放題。
昨年秋の公開時に時間が合わずに劇場で観れなかったヤツです。
Sheepは羊全般で、Lambは仔羊なんだそうです。
人里離れた山奥で牧羊をしている夫婦のもとで、ある日、羊から羊ではない何かが生まれます・・・

その生まれた何かを夫婦はアダと名付けて育てます。
ラム(子羊?)のアダちゃんです。
ラムちゃん(だっちゃ!)じゃなくてアダちゃんです。
アダモちゃんでもありません(アダモステ~!ペイッ!←古いしシツコイ?)。

このアダという名前、もとは主人公夫婦の幼くして亡くなった子の名前です。
冒頭、深夜の羊小屋を何者かが訪れる気配が・・・それを静かに見守る羊たちの名(メ~)演技。

始まって10分くらいはセリフがありません。
というか、全編にわたり静かな映画でした。
劇伴で驚かせたりもしませんし、ことさらグロイ映像でビビらせたりもしません。
それでも、これは何かマズイことが起こるぞ・・・とジワジワきます。

最近、アスガー・ファルハディ作品なんかでいがみ合う夫婦ばかり観たせいか、夫に全幅の信頼を置くノオミ・ラパス演じる妻に最初は非常に好感が持てたんですが・・・あ、そんなことしちゃダメじゃん!

アイスランド・スウェーデン・ポーランドの合作。
監督は『ローグ・ワン』などの特殊効果を担当していた人で本作で監督デビュー。
ノオミ・ラパスは主演兼製作総指揮です。
エンディング曲は『バリー・リンドン』でもお馴染み、あの悲壮感漂うバッハのサラバンド。

このテイスト、なかなか好きでした。
ちなみに、昨年末にたまたま見た映画がジャン・ギャバン主演の『獣人』。
HK

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