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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のmingoのレビュー・感想・評価

4.1
原恵一がアニメ監督ではなく映画監督なことが存分にわかりすぎる傑作。三丁目の夕日しかり模倣犯しかり自己目的化した経済成長主義を批判したアニメの皮を被った映画作品。相米慎二的であり小津安二郎的日本の原風景は日本人なら誰の胸にも突き刺さってはそうそう抜けない。12月1日初日の「ちびまる子私の好きな歌(通算100回以上劇場4回目)」を観るために朝からの回にキネカにスタンバったは良いが予想と反して混んでない、、何故だ、この二本立ては2018年最後の神プログラムであり、なぜ人類よ来ない??に集約される。まぁテレビで観ればDVDで観れば良いよねは「怠惰」である。「怠惰」は人間の1番の敵であり、怠惰こそこの世界における根源悪である。よく友人におまえ働いてる?て言われるのだけど、なんなら人の1.5倍1日8時間から10時間PCの画面に向かってデザインやイラストを描くこともあるし24時間しかない時間を精一杯有効活用して映画館の扉を叩いているわけなのだが、この現代に生きれば生きるほど過去に生きたくてしょうがないよぉぉお。スマホに縛られてる自分が嫌になりたまに川に投げたい衝動にもかられるあん畜生。80年代にも生まれたにもかかわらずそれより前の時代に憧れ、風間くんの「懐かしいってそんなに良いことなのかな?」が突き刺さって今でもたまに反芻され続け抜けないのである。過去よりも未来よりも今が大事派なのは勿論そうなのだが良いものは過去にすでにあるていうのも持論である。だったらしんちゃんみたいにモーレツになるしかないか。
バブルも経験してないしなにかと今の若者は〜て言われてしまう20.30代は安倍政権の時代においてあまりにも生きづらいと思うし、いざなぎ景気以上の景気もただ格差が広がってるだけだし、外国人労働者が過去最大となり経済成長を支えた人々は引退し、50.60代の人だけが高い給与でもって仕事しない団塊ジュニアに対する憎しみが募るばかりではないか日本の給与形態おかしすぎるし正直20-40代の働き盛りは頑張ってると思うし、今の社会は若い人に対して正しい対価を考えるべき。つきましてはモーレツオトナコドモ帝国の建設を願います。昭和は人情味に溢れていたとか言うけど平成はむしろ人情しかないから不安定で、昭和は不便によって人情が引き締められてきたに過ぎない。今は今、過去は過去。
映画で人の意識を変えるのはこんな傑作なんだろうけど、年々足が臭くなるじぶんに対して戒めと同時に、今後一切みてたまるかと誓う映画でもある。くそが
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