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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のshinoのレビュー・感想・評価

4.0
平成最後の映画はアベンジャーズ/エンドゲームかなと思ってたんですが、やっぱりこの映画!!!!!(令和初出勤やらなんやらで今になってしまった)

平成一桁世代なので初見は子供のとき。なので当時は郷愁とか、懐かしさとか、全然わからなかったなあ。
「この時代は良かった」とか「昔はもっとこうだった」とか、思うことはあるけどもこの映画を観ると明日をちょっと生きてみようかなって気分にさせられる。

前半は春日部防衛隊のトンデモなくハチャメチャにメチャメチャなコメディ。スネークな格好でコンビニに食料を取りに行くわ、隠れてるときに透かしっ屁を食らわすわ、5歳児が幼稚園バスを運転するわ……いつものしんちゃん映画の暴れっぷりを発揮しててめちゃめちゃ面白い。マサオくんの豹変っぷりが最高。
でも後半、父親であるひろしの子ども時代の描写から一変する。子どもから今に渡るまでの回想、三丁目の夕日に出てきそうな風景、匂いなんかないのにカレーの匂いが漂ってきそう。夕日でオレンジに染まった、時の止まった昭和の街。そんな寂しげなラスボスとの対峙シーンがあっていいの……あまりにも美しい描写ですよ…………。
過去を乞う大人と、未来を見る子ども。セリフもいちいちカッコいいし、今になってみると、過去を乞う大人の気持ちが少しわかる。でも、やっぱりわたしもあの昭和の街にいたとしても、しんちゃんが未来を駆け上がるときをみると未来を生きたくなるんだろな。

劇中に出てるくらい昭和な風景に懐かしい!ってなることはないんだけど、やっぱりどこか懐かしいなって思う。
たぶん私ら世代向けになると、コギャルが出てきたりゲームボーイが出てきたり、モー娘。とか出てくるんだろな〜!!初見の当時には無かったけど、わたしも懐かしむ過去ができてしまった。
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