田島史也

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~の田島史也のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

地元ノリを全国へ。
地方プロモーションの最上級。

今年の邦画の中ではブッチギリの大問題作。製作にフジテレビが入ってるもんなぁ。フジの肝入りの企画だと聞けば納得のクオリティ。

パロディが多すぎて、大丈夫か?!と思う。チョコレート工場の完全再現には度肝を抜かれた。そもそもタイトルから『ラーゲリより愛を込めて』を完全にパクっててアウトだけども。タイトルで、パロディをします、と宣言し、期待以上のパロディで驚かせる。ここまでされると、もう笑うしかないというか。

パロディ含め、情報量が本当に多い。特に地方のあるあるが至る所に散りばめられ、見所が尽きない。関東(主に埼玉と千葉)と関西の人は楽しめるだろうけど、他の地域の人は楽しめるのだろうか。だいぶコアな地方ノリで構成されてるから、知らないと大分厳しい。

少なくとも映画的な映画では無い。良くも悪くも映画の規範を一切無視したような作品。でも、撮影とか編集の手法はしっかりとしているから、観られてしまう。でも、これが映画だとは思えない。全く別種のエンタメ。こういう形もあるのだなぁと感心させられる。そういう点で前作よりも相当過激で鋭利になっていたように思う。

逆に普段映画を観ていない人は観やすいかも。映画苦手な人にこそ観てほしい作品。

とりあえず埼玉県民と滋賀県民は観よう。結構笑えます。


映像0.7,音声0.7,ストーリー0.5,俳優0.8,その他0.7
田島史也

田島史也