物語を分かってても手に汗握る
120分間スクリーンを食い入るように観て、試合終了と共に映画館を後にするような爽快感。原作者が監督をしていることもあって、原作を映画にするときへの強いこだわりを感じることが出来た。マンガで物語がどう展開するかを知ってるのに、次に何が起こるのかドキドキする感じもあり、あたかもその場にいるような臨場感だった。バッシュがコートで響く音、息づかい、鼓動、流れる汗、ブザーの音、選手同士が接触する音、これらを映画館で感じることが出来てよかった思った。勝利が当たり前のように求められる山王の選手の無表情と対比的な湘北の選手の表情が豊かで、人間らしさが溢れてた。原作者が観客に、実際の試合の迫力や臨場感、速度を伝えたかったんだろうなと感じた。アニメ版で納得出来なかった人も、映画版を推す理由が分かった。
