このレビューはネタバレを含みます
ざっとみて、レビューの評価よすぎてビビる。
そりゃ名作だし文句のないストーリーだと思う。だけど、リョータを主人公にしてしまった故に換骨奪胎してしまったところを誰も何も思わないのか不思議。例えば、花道と流川のタッチはこれまで歩み寄れなかった2人のストーリーがあったからこそ、安西先生のガッツポーズは、2人の成長を目の当たりにして初めて血の通った指導になるところ、三井がバスケをするのは安西先生あってこそ、そのあたりが薄まってしまった感。リョータの不憫なエピソードであやちゃんのメッセージが弱くなってしまった感。春子がまるで脇役になってしまった感(リョータからしたらそりゃ関係ないひとだから仕方ないが。水戸くんは若干別人っぽい。ケガのところもなんだか周りのサポートもなくて不自然。そこも少し変えてもよかったのでは。
追加エピソードはどれもあえてなのか気持ちのいいものではない。リョータの兄の死、それを導くかのようなリョータの言葉、山王の沢北が神社に参拝で口にする言葉、言霊エピソード。作品の重みのために追加したのだろうか。母親の暗さやヒステリックさもあまり楽しくない要素。それが随所にカットインされるからテンポが悪い。音楽もあえてなのだろうけど、近年のアニメに比べてなんだか一本調子。
オープニングや試合展開はよかったが、どうも今の井上節がわたしに合わないのだろう。
